運動会におすすめ「ダンシング玉入れ」の曲とルール紹介

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大阪府箕面市教育委員会

日野英之

今年度のコロナ禍の時短運動会にもおすすめなのが、玉入れとダンスの融合で魅せる「ダンシング玉入れ」。玉入れにダンスをプラスすることで、思わず見入ってしまう可愛らしい競技へと変貌させることができます。この記事では、ダンシング玉入れをさらに魅力的にする、曲選びやルール、道具のアイデアをご紹介します!

執筆/箕面市教育委員会・日野英之

かわいさ爆発! ダンシング玉入れの魅力をさらにアップさせるアイデア

流行のダンシング玉入れ…まずはルールの説明から

ダンシング玉入れってどんな競技?という方のために、まずはルールと流れを簡単に説明します。

①さぁ、低学年らしく元気に入場だ!

①さぁ低学年らしく元気に入場だ!

②いよいよ競技開始! 制限時間内にかごの中にどれだけ多く玉を入れるかを競い合うぞ。

②いよいよ競技開始! 制限時間内にかごの中にどれだけ多く玉を入れるかを競い合うぞ。

③ん? 競技途中に音楽が…。音楽が流れ始めたら玉を置いてスタート位置に戻って、Let’s dancing!

③ん? 競技途中に音楽が…。音楽が流れ始めたら玉を置いてスタート位置に戻って、Let's Dancing!

④再開の合図で、再び玉入れ再開!

④再開の合図で、再び玉入れ再開!

ダンシング玉入れのここがいい!

1.玉入れの短所を長所に変える!

「玉入れ」。自チームのかごをめがけて投げる立派な運動。ですが、観ている側はあまりの単調な動きに飽きてしまう…ということも。自分の子どもが出場しているならともかく、子どもが出場していない保護者にとっては、一休みの時間になっている場合も多いのではないでしょうか。

ところが、「玉入れ」に「ダンス」を加えると、あまりのかわいさに我が子が出ていようが出ていまいがみんながほほえましく、思わず観入ってしまう競技へと変貌を遂げます。

2.運動会のプログラムは剛と柔のバランスが大事

シリアスな場面ばかりが続くドラマを5時間見続けることは難しいでしょうし、ほんわかとした場面ばかりが続く映像を見続けることもまた難しいでしょう。番組(プログラム)には構成のバランスが大切。小学校の運動会も同じです。

小学校の運動会は、当たり前ですが、1年生から6年生までの幅広い学年のプログラムで構成されます。観客は高学年の「剛・かっこいい」競技・演技に感動を覚え、低学年の「柔・かわいい」競技・演技を観てほっこりとした温かい気持ちに包まれます。

運動会は「剛・かっこいい」と「柔・かわいい」のバランスが大切なのです。

一生懸命に玉を投げている途中でやめざるを得ない哀愁の背中と表情、気持ちを切り替え、何とも言えない表情で腰をフリフリしながら踊る姿が見られるダンシング玉入れは、低学年に求められる「柔・かわいい」を十二分に引き出すベストな競技といえます。

3.活躍する子どもが増える!

「ボールを投げることは苦手なんだよな」

「玉をかごの中に入れることができなくてイライラするんだよ」

そんな子どもはダンスで思い切り輝かせましょう!

「ダンスなんて恥ずかしくて踊れないよ」

そんな子どもたちはボールを投げる場面で輝かせましょう!

2つの場面があることで、子どもたちの活躍の可能性が広がり、満足感や達成感が得られる子どもの数は確実に増えます。

曲で道具でルールで…「かわいらしさ」はもっと増やせる!

曲や道具、ルールを工夫して、「ダンシング玉入れ」のかわいらしさをもっともっと増やしてあげましょう!

1.選曲のポイント

「チェッコリ玉入れ」という別名がつくほど、ダンシング玉入れと言えばダンスタイムに「チェッチェッコリ」が用いられる場合が多いようです。リズミカルに腰を振るフリが何ともいえない「かわいらしさ」を感じさせるからでしょう。

では、ダンシング玉入れには「チェッチェッコリ」以外の曲は適さないのでしょうか。ダンシング玉入れにはどんな曲がお似合いなのでしょうか。

選曲のポイントは2つ!

  • 子どもに耳馴染みであること
  • フリが簡単で、みんなが簡単に踊れること

観る者をほっこりとした温かい気持ちにさせるには、何より子どもの笑顔が大事。

子どもがよく知っていて、笑顔で楽しく踊ることができるオススメ10曲を紹介します!

~子どもに耳馴染みのある曲編~

・おどるポンポコリン(B.B.クイーンズ)
・ダンシング・ヒーロー(荻野目洋子)
・ドラえもん(星野源)
・アララの呪文(ちびまる子ちゃんwith爆チュー問題)
・ミッキーマウス・マーチ

~フリが簡単で踊りやすい曲編~

・ジェンカ
・USA(DA PUNP)
・恋するフォーチュンクッキー(AKB48)
・PERFECT HUMAN(RADIO FISH)
・スリラー(マイケル・ジャクソン)

2.ルールの工夫

子供たちも観客もより楽しくするために、ルールを変更するのも1つの方法です。以下の点に着目し、ルールを見直してみましょう。

変更点その1.ダンスを勝敗の要素に加えてみよう!

観る者を魅了するダンスですが、勝敗はかごの中に入った玉の数で決まります。あくまでもダンスはオプションです。どこかもったいない…そんな気がする場合は、ダンスも勝敗の評価に加えてみようではありませんか。

大きなフリで踊れたチームには「ダンス賞」、笑顔で踊れたチームには「スマイル賞」等と称してボーナス玉をかごの中に入れてあげましょう! ダンスを一生懸命に踊る子どもが増え、かわいさがより一層増すことでしょう。

変更点その2.ダンスタイムに一芸披露!

「ヒゲダンス」(ザ・ドリフターズの加藤茶さんと志村けんさんがテレビ番組内で踊ったダンス)。あの曲が流れると、不思議とあのダンスを踊ってしまう自分がいます。子供たちは当然知らないのですが、一度教えるとノリノリで踊ります。

1回目のダンスタイムはみんなでヒゲダンス! 2回目のダンスタイムは一芸披露! その一芸がうまくいけば、ボーナス玉をかごに入れられるルールはいかがでしょうか。

一芸といっても、高く投げ上げた玉を背面でキャッチする、投げ上げたボールが手元に落ちてくるまでに拍手を3回できる等の簡単なものでOKです。

一芸披露時のBGMはドラムロールがよいでしょう。一芸ルールを取り入れることで、披露の「瞬間」だけは、この種目に似つかわしくないピーンとした緊張感が張りつめます。緩和の中に流れる一瞬の緊張感によって、より一層競技が盛り上がります。

変更点その3.小道具使ってかわいさUP!

ダンスタイムにはカチューシャで作った猫耳をつけて、ちょびひげをつけて、ポンポンを持って…など、子供たちが乗り気であれば小道具を使ってかわいらしさをUPさせるのも一案です。小道具を身に着ける際のちょっとしたバタバタ感も、観る者の心をわしづかみにします。


いかがでしたでしょうか。観客が釘付けになるという点では、今や運動会の主役の競技ともいえる「ダンシング玉入れ」。この記事を参考にして、「ダンシング玉入れ」の持つかわいらしさを更に向上させ、観る者をよりほっこりと、そして笑顔にする競技にしていきましょう!

イラスト/設樂みな子

日野英之・1982年生まれ。大阪府公立小学校で12年間勤務し、平成30年から現職。『5分でクラスの雰囲気づくり! ただただおもしろい休み時間ゲーム48手』(明治図書出版)他、共著も多数。

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