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小4国語「スワンレイクのほとりで」【京女式板書の技術】

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見やすく理解しやすい「単元別 板書の技術」元京都女子大学教授・同附属小学校校長 吉永幸司監修
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教材「スワンレイクのほとりで」は、「読んで考えたことを、友達と伝え合おう」を学習のめあてとしています。主人公「歌」の心情を想像し、「歌」にどんな変化があったのか、「歌」が何を伝えたいと思ったのかについて、一人一人が感想をもって読むことを主な学習活動にします。教材文には書かれていない、「歌」が書こうとする文章を考え、友達と伝え合います。子供たちが自分の考えを伝え合う中で、一人一人の感じ方の違いに気付けるような板書の工夫を紹介します。

監修/元京都女子大学教授 元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆/京都女子大学附属小学校教頭・砂崎美由紀

単元|読んで考えたことを、友達と伝え合おう
教材名|「スワンレイクのほとりで」(光村図書出版)

単元の計画(全7時間)

 全文を読み、初読の感想を書く。
 物語の組み立てや、登場人物の気持ちを確かめる。
 「歌」の経験と気持ちの分かる言葉を見付ける。
4・5 「歌」の気持ちの変化を、観点を選んで考える。
 物語の最後で、登場人物が書こうとしていることは何かを、理由とともに考える。
 自分の考えと比べながら、考えたことを伝え合う

板書の基本

授業が始まる前に考えること

主人公「歌」は、作文を書けずに止まってしまいます。言葉が見付からずに困ったことは、読者である子供たちにも似たような体験があるかもしれません。「主人公にもつかめないもやもやした思いを、読者がつかむことはできないよ」と思うことでしょう。物語の中で、主人公「歌」は夏の出来事を思い出し、自分の思いに気付いていきます。それと同じように、子供たちが物語を読み進めるうちに、「『歌』はこう思ったのではないかな」という思いをもつようになります。子供たち一人一人が、物語から受け取ったことを、自分の言葉で表現できたらよいと思います。

板書計画で考えておくこと

「歌」の経験と気持ちを、板書にまとめます。経験には、人、もの、場所などの要素があります。物語を読んで子供たちが気持ちを想像することが難しいだろうと予想できるのは①「歌」にとってアメリカという場所、②出会ったグレン、③慣れない英語での会話です。そのために、情景を表す記述の中に、気持ちを想像できる言葉を見付けるようにしました。それらの記述を見付け、よりどころとし、気持ちを考えさせたいと考えました。板書では、「見つけた記述」は、「―」(ダッシュ)の印の後に板書し、想像した気持ちは黄色のチョークで雲形で囲むようにしました。

板書のコツ(3/7時間目前半)

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