不登校【わかる!教育ニュース #84】

先生だったら知っておきたい、様々な教育ニュースについて解説します。連載第84回のテーマは「不登校」です。
目次
不登校の子の個別指導計画作成に、子供自身が関わる
学校に行けない子の学習の目標や内容は、誰がどうやって決めるのがよいのでしょうか。不登校の子はもう特別な存在ではありませんが、学校に行けない理由は一人ひとり異なります。そういう子供のために新設する見込みの「特別の教育課程」を巡り、興味深い案が出ています。
中央教育審議会の作業部会が不登校の子の特別の教育課程を検討する中、先日の会合で個別の指導計画について議論しました。計画をつくる際に重視する視点として挙がった5つのうち、目を引いたのが、子供自身が関わるということです(参照データ)。
大人がつくるものと考えられてきた指導計画に子供を関与させるのは、単に本人の意見を取り入れるだけではありません。
通常とは異なる学習環境にいて、心身の状態も変化しやすい不登校の子は、学習意欲や自信を失いがち。「自分は学ぶことができる」という実感が必要です。だからこそ、大人が考えた計画を「与えられる」よりも、自分が目標設定に関わり、立ち止まることがあっても学び続ける工夫をし、自分だけの学びの経験を「得る」。そのほうが、学習意欲や自己肯定感を取り戻せるという考えに立っています。
