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仮説が決まれば授業が決まる! 仮説設定の重要性と指導のポイント【理科の壺】

連載
理科の壺/進め!理科道~理科エキスパートが教える、小学校理科の指導法とヒント~
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國學院大學人間開発学部教授

寺本貴啓
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「仮説」——小学校理科の授業で、どれくらい意識していますか? 問題を見いだすことや、実験計画、考察については意識していても、「仮説」についてはどうでしょうか? 理科でいう「仮説」とは、問題を見いだした後の段階で立てる、検証可能な、実験計画の基盤となる考えを指します。今回は、理科授業における仮説の重要性と、授業の質を高める「良い仮説」を設定するためのポイントを詳しく紹介します。優秀な先生たちの、ツボをおさえた指導法や指導アイデア。今回はどのような“ツボ”が見られるでしょうか?

執筆/世田谷区公立小学校教諭・大澤俊介
連載監修/國學院大學人間開発学部教授・寺本貴啓

科学的な思考力を育てる「仮説」のポイントを深掘りします!

小学校理科の授業では、子どもたちが「なぜだろう」「どうしてこうなるのだろう」という疑問を持ち、それを解決する過程を通して科学的な思考力を育てることが大切です。その中心にあるのが「仮説」です。

仮説とは、問題を解決するために立てる予想や考えのことです。単なる予想ではなく、観察や既有の知識に基づいて「こうなるはずだ」と筋道を立てて考えることが求められます。ここでは、仮説の重要性と、良い仮説を立てるためのポイントについて説明します。

1. 良い仮説があると問題解決はスムーズに進む

理科の問題解決は、基本的に「問題を見付ける→仮説を立てる→実験や観察で検証する→結果を整理する→結果から考察する→結論を出す」という流れで進みます。この中で仮説は、実験や観察の方向性を決める羅針盤のような役割を果たします。

良い仮説が立てられていると、子どもたちはそれに基づいて「何を調べればよいか」「仮説を確かめるための実験として適しているか」「どんな結果が出ると仮説が正しいといえるか」を明確に判断することができます。その結果、実験の計画や観察の視点がぶれず、問題解決がスムーズに進みます。

2. 曖昧な仮説だと流れがうまくいかない

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