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部活動の顧問として、どう指導する?<中高教員の実務>

連載
中高教員の実務

創価大学大学院教職研究科教授

宮崎 猛

文京学院大学名誉教授

小泉博明

顧問の仕事として、生徒の安全を確保したうえで、日々のスケジューリング、試合や大会の引率をしましょう。また、部活動では保護者の支援や協力が得られれば理想的です。

編著/小泉博明・宮崎 猛

【特集】中学校・高校教師 実務のすべて#48

経験のない部活動の顧問に指名されてしまいました! どうやって指導したらいいの?

部活動(同好会も含む)は、生徒の心身の発達のうえで、大きな役割を果たします。顧問は部活動の顔であり、指導者であり、影響力のある存在です。しかし、自分一人で全てをやろうとするのではなく、いろいろな人の協力を仰ぎながら、生徒とともに成長していきたいものです。

顧問の役割とは……

1.安全を確保して指導する

顧問の第一の仕事は、生徒の安全を確保しながら、活動を支援していくということです。専門的な技術指導ができるのに越したことはありませんが、現在では「外部指導員」を取り入れて指導を行ったり、複数の顧問で担当する場合もあります。

2.日々のスケジューリングをする

生徒の自主的な活動を支援する際に、顧問が一歩引いて、全て生徒に任せていればよいとするのは間違いです。部活動に参加している生徒の様子、個々のモチベーションなどを観察しながら、練習内容などをスケジューリングすることが大事です。主将や部長などと話し合って練習メニューを決定するのもいいでしょう。

3.試合や大会への申し込み・引率をする

生徒にとって、試合や大会は今まで積み重ねてきた練習成果を披露する場。その事務手続きも顧問の仕事です。最近ではインターネットで参加申し込みをするケースもあります。顧問会などには必ず参加し、期限を忘れないように申し込みをしましょう。

もちろん大会当日は、集合から解散まで生徒の引率をします。また、大会の役員や運営に携わる場合もあります。

4.試合や大会への申し込み・引率をする

部活動では保護者の支援や協力を得ることも大切です。顧問一人では、できないことがたくさんあります。保護者に様々な形で部の様子を伝えたり発信したりすることで保護者とのパイプを太くし、顧問と保護者がともに部活動を支援していく体制ができれば理想的です。

保護者が、部費などの資金面を管理してくれる学校もあります。また、合宿や遠征などの予定を伝える際は、文書などで周知徹底する必要があります。

部活動でのトラブル対応

1.未経験の部活動を任せられたとき

もちろん、自分が経験したことのある部活動の顧問になることが理想です。しかし、学校の事情などで、経験のない部活動の顧問になることもよくあること。まずは、以前の顧問がいたら、どのような方針で指導していたかを聞きましょう。いない場合には、ほかの先生などから事情を聞き、少しずつ自分らしいやり方を出していくようにしましょう。

以前のやり方を全て踏襲する必要はありません。最初は不満を言う生徒もいるかもしれませんが、懸命にやっていけば変化してくるものです。

イラスト/タバタノリコ・畠山きょうこ

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