英語力【わかる!教育ニュース #72】

先生だったら知っておきたい、様々な教育ニュースについて解説します。連載第72回のテーマは「英語力」です。
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政府が目指す水準の英語力がある子は、中3が52.4%
学校で英語を学んだのに、使えない。それが日本の英語教育の課題でした。小学校から英語を教えるようになった今、子供の英語力はどのぐらい伸びたのでしょうか。
文部科学省の調査によると、政府が目指す水準の英語力(中3が英検3級相当以上、高3が準2級相当以上)がある子は昨年12月現在で、中3が52.4%、高3は51.6%と調査開始以来、最高でした(参照データ)。ただ、「2027年までにいずれも6割以上にする」という政府目標には届いていません。
地域ごとの偏りも目立ちます。中3では67都道府県・政令指定都市のうち、水準に達した子が最も多いさいたま市が89.2%に対し、最も低い新潟市は54.7ポイント下回る34.5%。高3も、47都道府県のうち最も多い福井県は61.2%ですが、最も低い熊本県は42.4%にとどまりました。