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植物に「あだ名」をつけよう!大作戦【モンタ先生の自然はともだち】

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【モンタ先生の自然はともだち】
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子どもたちを野外に連れ出し、理科の授業をしようとしたときに、「先生!このお花なんていう名前ですか?」と聞かれ困ったことはありませんか? 植物にとても興味・関心があり、校庭に見られる植物を正しく同定できる先生なんて、まずいませんよね。しかし、そこから楽しい学びへと発展させていくワザがあります。ぜひ、子どもたちと一緒になって自然への興味を育んでいきましょう!

【連載】モンタ先生の自然はともだち #14

執筆/森田弘文

1.子どもの考えや発想を大切にした植物観察法

「先生!このお花なんていう名前ですか?」
と、知らない植物のことを聞かれたとき。
「さあ、何だろうねえ? 自分で調べてみたら?」
なんて返してしまう先生、多いんじゃないかと思います。でも、それって、子どもの学びにとっては、ちょっともったいない話ですよね。
そんなとき、子どもに
「〇〇さん! あなたなら、何という名前をつけますか?」
とか、
「そうだ! よーく見て自分であだなをつけてみようか」
と問い返したらどうでしょうか。植物に対し五感を生かして観察し、自分であだな(名前)をつける活動です。植物は種類によって違いがあることを知り、植物に対する親しみや興味・関心を高められることは間違いありません。その植物の特徴に自分なりに気づき、子ども自身の考えや発想を大切した観察方法を用いれば、必ずや価値ある授業実践になると思います。教員が子どもに教え込もうという意識ではなく、子どもの主体的な活動を支援することこそ肝要であると考えます。以下、その指導案や指導方法、子どもが実際につけた「あだな」、さらに、実際に授業で用いた植物についても簡単な解説も記します。なお、この活動は、自然環境に恵まれた地域での筆者の実践ではありますが、あまり自然が豊かでない地域では、校庭や近くの公園などを利用して実施するなど、創意工夫してみるのも良いでしょう。また、10種の植物を選定したとありますが、それほど数を増やさずに、7種や5種でも大丈夫だと思います。

2.指導案

⑴ 単元名:自分で植物にあだな(名前)をつけてみよう!
⑵ ねらい:植物の花・葉・茎などを五感を用いて観察し、その特徴をつかみ、自分で「あだ名」をつける活動を通して、植物のいろいろな特徴に気づく。
⑶ 展開:

⑷ その他・準備するものなど:植物名前つけカード、①~⑩までの番号札、カエデ、タケ、ネジバナ、アカネ等の写真や絵など用意。

3.実際の学習の様子

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