クラス担任として、行事にどうかかわる?②[文化祭編]<中高教員の実務>
- 連載
- 中高教員の実務


体育祭のほか、文化祭も学級の団結や事前の準備が大事です。担任は生徒たちに一生の思い出を残せるよう、支えていきましょう。
編著/小泉博明・宮崎 猛
【特集】中学校・高校教師 実務のすべて#11
学級全体で文化祭や合唱コンクールに取り組んでいくにはどうしたらいいんだろう?
文化祭をはじめる前に学級リーダーを中心にクラスで「何をするのか」を話し合いましょう。その次に役割分担を決めて、みんなで行事に参加する意識を育んでいきましょう。
目次
文化祭で学級の団結をどう生み出すか
文化祭も学校によって伝統的な特色があります。中学校では、学級の合唱や部活動(文化的な部)の発表の場であることが多く、高校では、学級や部活動・サークルなどが多様な催しを行う風景が多く見られます。
文化祭も体育祭と同様、学級としての取り組みがあります。中学校では合唱コンクールをメインに文化祭を行っている場合が多いようですが、「体育は好きだけど歌ったりするのはちょっと……」という生徒も必ずいます。学級の団結をどう生み出していくかがカギになります。

文化祭も事前の準備が大事
まずは話し合いから
まずは学級のリーダー(学校によっては学芸的行事委員や文化祭実行委員)を決め、そのリーダーを中心に「何を歌うのか」「何を行うか」などを話し合っていきます。

役割を決めてみんなが参加する
学級で役割分担を決めて、全員が「行事に参加する」という意識を育んでいくことも忘れないようにしましょう。
みんなで意見を出し合う
大事な点は、みんなが意見を出し合える雰囲気をつくることです。一部の生徒だけが盛り上がっていたり、リーダーが議論もせず一方的に進めたりしないように配慮しましょう。その際、アンケートで意見を吸い上げたり、グループで話し合いをさせたりするのも効果的です。
体育祭も文化祭も、本番になれば生徒は自ずと頑張るものです。悪戦苦闘の日々の思い出こそ、実はいちばんの思い出として残るもの。担任はその支えでなければいけません。行事のたびに担任が1から10 まですべて決めていては、まったく意味がありません。生徒たちの心によい思い出が残せるよう、担任は“黒子”に徹しましょう。
文化祭の流れと主な内容
イラスト/タバタノリコ・畠山きょうこ