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【昭和100年記念リレー連載】昭和世代の教師として、20~30代の教師に伝えたいこと ♯4 広山隆行 ~教師ほど楽しい仕事はない。~

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【昭和100年記念リレー連載】昭和世代の教師として、20~30代の教師に伝えたいこと
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今年は昭和100年。 昭和100年を記念して、今夏、昭和世代の、昭和世代による、令和時代に向けてのセミナーを開催することになりました。ついては、登壇者たちから現在教職に就く皆さんへのメッセージとして、リレー連載を行うことになりました。 昭和世代の熱い想いをお読みいただければと思います。第4回は「道徳のチカラ」小学校代表、島根県の広山隆行先生によるご寄稿です。

編集委員/堀 裕嗣(北海道公立中学校教諭)

8月8日、9日セミナー 告知用バナー
↑セミナー告知。主催は「研究集団ことのは」。4月以降に募集を開始します。お楽しみに。

1 教師ほど楽しい仕事はない。

教師ほど楽しい仕事はありません。

「本当に?」こう思われる方も多いでしょう。
「ブラックって言われるよね」「帰りが遅いんでしょう?」「授業の準備や部活で休日がなくなるんでしょう?」そんな言葉もよく耳にします。そう思っている先生がいることは事実です。
それなのに、どうして楽しいって言いきれるのかって?

簡単です。自分がそう思っているからです。「教師は楽しい」って思えばいいんです。思うのは自分自身。楽しいと思って仕事をするんです。
学校で起こる同じ現象を楽しいと思いながら仕事をするか、ブラックだと思って仕事をするか、教師人生大きく変わります。

もちろん、いろんな事件は起きます。その時にドラゴンボールの孫悟空のように「ワクワクするぜ」と言いきってしまえばいいのです。ドラゴンクエストのように「新たな敵が現れた!」と主人公になりきってしまえばいいのです。
でも、「私はそんなこと思えません」という方もいるでしょう。
極論ですが、仕事が辛くていやだったら、やめてもいいんじゃない? と思っています。仕事には向き・不向きがあります。一度きりの人生。悔いのない選択をし、悔いのない人生を送った方がいいと思います。

ちなみに、私は教師になる前、別の仕事をしています。当時、就職氷河期時代。転職して教師になろうと思っても10倍を超える狭き門。教師になりたくても諦めた友人は少なくありません。教師になることに対して相当の覚悟が必要でした。

おそらくどの仕事も、最初から自分の思い通りにはいきませんし、やりたい仕事なんて若造にさせてもらえるわけがありません。教師だって、最初から上手くいくことのほうがまれです。最初はうまくいかないのは承知の上。せっかくなった教師の道。楽しいと思って過ごしてほしいと思っています。

それでも私は本気で「教師ほど楽しい仕事はありません」と思っています。
そこで、どうしたらそんなに楽しいって言いきれるようになったのか。それについてお話しします。

2 「教師は楽しい」と思えるように、本を読む

読者の皆さんは、最近どんな本を読みましたか?

「仕事のために給料の1割は勉強に使え!」と言ったのは一般職をしていたころの私の上司でした。ですから、教師になった時も、給料の1割を教育書や教育雑誌の購入に使いました。それが当たり前だと思っていました。

「教育雑誌はその時役に立たなくても、後から役に立つことがある。だから定期購読をするといい」と言ってくれたのは、大学時代の恩師でした。定期購読をしていたおかげで、「学級開き」「日記指導」といったテーマで調べたいと思った時に自宅が図書館代わりになりました。

「大学に入学したらできるだけ早く本を100冊読め」と言ってくださったのは、教えるのが上手だった予備校の講師でした。小説、新書、エッセイなどとにかく読みたいと思ったものを読みました。おかげで読書への抵抗がなくなり、速読の力もつきました。

今、私は雑誌や本を書く側になりました。雑誌1本書くために本を3冊は読みます。本1冊書くために、30冊以上の本を読みます。教育書は、それまでの先達のエキスのつまった集大成です。たった数千円で、これだけの情報が手に入るなんて安いものです。

私は授業名人、達人と呼ばれた先生に会った時は、「若い頃、どんな本を読んでいましたか?」「今、どんな本を読んでいますか?」と質問していました。授業の上手い先生は大抵読書家です。そしてその本を入手して、先生の考え方のベースを真似していました。

今の時代、困ったことはSNSやAIが答えてくれるでしょう。私も授業の展開などを考える際に使います。私の考えていることと比べてどうだろう? と。そしてその答えを見て、心の中でガッツポーズをしています。まだ負けていない! と。「続きは有料チャンネルで」というのは最近の動画でよくあります。大事な情報は有料です。ぜひ、休日は書店に行って教育書を手に取ってみて下さい。教師人生を楽しくするヒントがあるはずです。

3 「教師は楽しい」と思えるように、人に会う

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