【相談募集中】子供の言動に対応することに面倒さを感じてしまう自分は教員失格?

子供の発言や行動に対応することに面倒さを感じてしまうことがある自分は、教員として失格なのかと悩む1年めの先生がいます。「みん教相談室」に届いた相談に、ここでは、千葉県公立小学校校長・藤木美智代先生からのアドバイスをお届けします。

目次
Q.子供の発言や行動に対応することに面倒さを感じてしまうことがある自分は、教員として失格でしょうか
4月から小学校教員として働いているものです。2年生の担任を持っているのですが、学級びらき当初に学習規律や生活規律をきちんと入れることができず、騒がしかったり、暴力があったり、女子同士の喧嘩があったりと、落ち着かない騒がしい雰囲気です。
そんな中担任をしてきていて、子どもたちの「〜された」「誰々が〜している」という報告が非常に多く、相手をするのが面倒に感じることが増えてきてしまいました。
担任として、そして子供を育てる身として子供の発言や行動に対応することに面倒さを感じてしまう自分は、教員として失格なのでしょうか。次第に教員としてのモチベーションも下がりつつあり、「楽しい」と思える瞬間がないような気がしてきました。
こんな些細な質問で、申し訳ございません。
(ペンギン先生・男性)
A.最初は誰だってうまくいかないもの。問題から目を背けず助けを求められる先生は大丈夫。失格なんて考える必要はありません
ペンギン先生、小学校に勤め始めて、まだ1年もたっていませんよね。誰しも最初の1年間はうまくいくわけがありません。面倒だと感じることは、きっと誰にでもあるでしょう。
ですが、面倒くさいと口に出すことはおろか、意識することさえも避けて、踏ん張っておられる方が大部分だと思います。それを相談しようとしたペンギン先生は、素直ですし助けを求められる方ですね。
一人で悩んで、志半ばで退職を余儀なくされている若い先生が多々いらっしゃいますが、ペンギン先生は大丈夫です。失格なんて考えることはありませんよ。
なぜ落ち着かず、騒がしい状態が続き、言いつけ口が多くなってしまうのか、考えていくことが大切です。校内の身近な先生方や管理職の先生に相談し、学級や授業を見てもらうことをおススメします。実態を見てもらい、原因や対策を考えていきましょう。
これは1,2年目くらいにしかできない特権です。3,4年もしたら、恥ずかしさやプライドが邪魔して、相談できずに、そこで成長は止まってしまうかも知れません。
鉄は熱いうちに打て! といいます。ぜひ、早いうちに相談をしてください。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。