小6国語科「使える言葉にするために」 全時間の板書例&指導アイデア
文部科学省教科調査官の監修のもと、令和6年度からの新教材、小6国語科「使える言葉にするために」(光村図書)の全時間の板書例、教師の発問、想定される子供の発言、1人1台端末活用のポイント等を示した授業実践例を紹介します。

監修/文部科学省教科調査官・大塚健太郎
編集委員/山梨大学大学院教授・茅野政徳
執筆/東京都大田区立六郷小学校教諭・東城夕樹
目次
1. 単元で身に付けたい資質・能力
本単元では、これまでに習ってきた言葉や漢字を文や文章の中で正しく使うことができるようにし、今後、言葉を正しく使っていくためにはどうしたらよいのか、言葉との向き合い方について考えることをねらいとしています。
2. 単元の評価規準

3. 言語活動とその特徴
この単元では、これまで言葉を身に付けてきてよかったと感じた経験を想起しながら、初めて出会った言葉を「使える言葉」にしていくためにどうしたらよいかを考えていきます。
また、様々な教科の学習の中で使われる言葉の意味を辞書で確かめながら、「使える言葉」にするために例文を作っていきます。普段の生活の中であまり出会わない言葉の中には、意味や使い方が曖昧なままになっているものもあるでしょう。辞書を使ってそれらの意味を調べ正確に理解した上で、これまでの学校生活の出来事や思い出を取り入れながら、例文を作ります。
例文に書く場面が具体的になればなるほど、その中で使う言葉の意味や使い方が確かなものになることでしょう。そうした例文を作る活動を通して、初めて出会った言葉を「使える言葉」にすることのよさに気付けるようにし、辞書を使って正しい意味を確かめてから言葉を使おうとする態度へとつなげていきます。
また、学級全体で言葉について話し合い、これから自分が言葉とどう向き合っていくのかについて考える時間になるとよいでしょう。
4. 指導のアイデア
教科書216ページにある「国語・社会・算数・理科・その他の教科」に挙げられている言葉だけではなく、各教科の教科書を見返して、大事だと思う言葉や意味の理解が不十分な言葉を選び、辞書で調べて自分なりの例文を書き記すことができるようにしてもよいでしょう。
言葉について知ることができてよかったという実感を共有し、もっとたくさんの言葉を正しく使えるようになりたいという意欲をもたせることができるとよいですね。
5. 単元の展開(1時間扱い)
単元名: 使える言葉にするために
【主な学習活動】
・第一次(1時)
言葉を使う場面や、使い方を理解するために必要なことは何かを考え、様々な教科の学習の中で使われる言葉について、辞書で意味を確かめ、例文を考える。
6. 全時間の板書例・端末活用例と指導アイデア
イラスト/横井智美
令和6年度からの国語科新教材を使った授業アイデア、続々公開中です!
