故事成語カルタで語感を磨く！ ＜ダウンロードOKワークシート＞福山憲市の時短学習のススメ㊱

今回は、故事成語カルタを使った活動になります。例えば、故事成語カルタの表と裏を読み札と取り札にして対戦するカルタ取りのゲームです。故事成語に触れ、身に付いてきて、昔の人の考えに触れたり、語感が磨かれたりします。

執筆・イラスト／福山憲市
元山口県教員、響師・響志の会主宰、教師歴38年。学び集団ふくの会・ミスを活かす子供たちを育てる研究会主宰｡『作文指導のネタ事典』『自主学習システム＆ノート作成法』（明治図書出版）など著書多数。

故事成語カルタで、昔の人の考えを感じる

福山学級では、故事成語カルタを活用した活動を継続しています。故事成語に触れることで、昔の人の考えを感じる場にしています。昔の人は、こういう言葉でどんなことを伝えたいのかを実感してほしいのです。また、表現力や語感を磨くことにもつながります。

故事成語カルタの表には故事成語、裏にはその意味が書かれてあります。
例えば、故事成語カルタを裏向けにして取り札として場に並べます。表に書かれた故事成語を読み札にして、その意味の書かれた取り札を取り合うゲームはいかがでしょうか。故事成語に慣れてくれば、裏を読み札、表を取り札にしてもよいでしょう。ペア対戦、グループ対戦など、いろいろと工夫してみてください。

長期間継続すると、自然と「故事成語」が身に付いてきます。作文の中に、故事成語を使用するようにもなります。日頃の会話の中にも、故事成語が自然と出てくるようになります。自学の中にも、故事成語を調べてくる子が増えてきます。
それを、教室の「知的掲示」コーナーに貼ると、すぐにまねをして、自学に取り入れる子が続出します。故事成語だけでなく、四字熟語にも目を向ける子が出てきます。
故事成語辞典を買ってきたり、図書室で故事成語辞典などを借りてきたりする子も続出します。その姿を、うんと褒めて認めます。
学級通信などに紹介すると、多くの保護者の皆さんが、我が子の成長を実感してくださるのです。
教室に、たくさんの故事成語が貼られると、子供たちの学びの芽がどんどん伸びていきます。
故事成語・四字熟語・ことわざなど、昔から伝わるものに目が向くようになると、親子の会話が深く広くなっていきます。
祖父母や年配の人との会話も自然と増えていき、学びの場が広がっていきます。
共通の話題が増える場にもなります。ぜひ、いろいろと試してみてくださるとありがたいです。

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故事成語カルタ↓

構成／浅原孝子