モノを作る場の設定で考える力がアップ! <ダウンロードOKワークシート>福山憲市の時短学習のススメ㉟
今回は、モノを作る活動です。例えば、正八面体の展開図を印刷した画用紙を配付し、子供たちに自分たちの好きな色を塗って、正八面体のさいころを仕上げるという場を設けます。これを続けるとモノ作りを楽しむ子供が増え、いろいろなモノ作りの自学が増えてきます。「何を作ろうか」と子供たちの考える力がアップします。
執筆・イラスト/福山憲市
元山口県教員、響師・響志の会主宰、教師歴38年。学び集団ふくの会・ミスを活かす子供たちを育てる研究会主宰。『作文指導のネタ事典』『自主学習システム&ノート作成法』(明治図書出版)など著書多数。
モノを作成させる場を設定し、考えを深化!
福山学級では、モノを作成する「場」を用意しています。 例えば、画用紙に印刷した「正八面体を作ろう」を子供たちに配付します。子供たち同士で色や切り方、折り方などを相談して丁寧に仕上げていきます。相談する姿をうんと褒めます。工夫する姿も褒めます。すると、子供たちの顔が自然と笑顔でいっぱいになります。
出来上がったモノを教室に掲示すると、友達の作成したモノを見て、学ぶ子が増えてきます。
●色の付け方
●はさみの使い方
●折り方
●教え方
など、学びや考えが自然と深化していきます。
●正八面体を作ろう
「正八面体を作ろう」を作成した後は、子供たちで迷路や面白ワークを作るようにしてはいかがでしょう。
<テーマ例>
●迷路を作ろう
●面白ワークを作ろう
●迷路を作ろう(例)
●面白ワークを作ろう(例)
こういう「場」が、授業のなかに波及すると、ノートの取り方・整理の仕方が自然と変化していきます。その「波及」の様子を、学級通信等で保護者にも伝えます。そうすると、保護者からも素敵な「声」がたくさん届きます。それを子供たちに紹介すると、一段と「笑顔」がいっぱいになります。
なかには、自学で「モノを作成」してくる子が出てきます。その姿を褒めると、多くの子が「モノを作成する自学」に取り組み始めます。
なかには家族で一緒に作成したと言ってくる子が出てきます。その姿もまた、うんと褒めます。
自分だけでなく、家族のみんなからも教えてもらう。教えてもらうことで、学びが一段と広化・深化していきます。
それを全保護者に紹介すると、協力自学がより深化していきます。
ぜひ、お試しを。
<ダウンロード資料> ●正八面体を作ろう
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構成/浅原孝子