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オールイングリッシュに近い形で進めていく授業 【全国優秀教師にインタビュー! コレが私の授業づくり! 第16回】

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全国優秀教師にインタビュー! コレが私の授業づくり!
全国優秀教師にインタビュー!
コレが私の授業づくり! 第16回
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さいたま市は、英語教育実施状況調査における中学生の英語力で、毎年、全国トップの結果を示し続けています。その成果は、平成28年(2016年)に全市で開始した「グローバル・スタディ」(以下、G・S)というさいたま市独自の英語教育(独自カリキュラムや教材開発、時数増や人材確保などを総合的に行う)の成果であり、小学校からのG・Sの積み上げが中学校での良好な結果にもつながっている、と言う同市。そこで、同市のカリキュラム作成にも関わるとともに、同市が授業力を評価するさいたま市立与野八幡小学校の英語専科、針谷亜衣教諭の授業の様子と授業づくりの考え方を紹介していきます。

埼玉県公立小学校・針谷亜衣教諭

単元名は “Tell me about after school life”

さいたま市のG・Sでは、小学1年生で34時間、2年生35時間、3・4年生70時間、5・6年生105時間、英語を使ったコミュニケーション力育成の授業を行っています。同時に人材整備も行い、小学校全104校中88校に、英語専科教員を加えて全91名のALTを独自配置しています。

では、そのような環境の中で、どのようなG・Sの英語授業が行われているのでしょうか。同市がその授業力を評価する針谷教諭が、オールイングリッシュに近い形で進めていった5年生の授業を紹介していくことにしましょう。

単元名は “Tell me about after school life”。6時間の単元の5時間目で、最終時に自分の放課後の生活を紹介するプレゼンテーションを行うため、前時4時間目にその紹介文のメモを作成した子供たちが、G・S専用教室に入ってきます(資料1参照)。

【資料1】

資料1
子供たち全員が持っている、この単元のゴールや単元計画などの記されたシート。

針谷教諭(以下、T):So Let’s start G・S class!
子供(以下C)全員:Yeah! That’s a good idea!
(今日の当番は誰か尋ね、前方に出てくるように英語で指示する針谷教諭)
ジョセフ先生(以下、J):OK. Listen!(すかさず当番の発言に注目させる)
当番:How is the weather today?
全員:It’s cloudy.
当番:What’s the day today?
全員:It’s June 27th.
当番:What day is it today?
全員:It’s Thursday.
:Thursday. Yes.
当番:What season is it?
全員:It’s summer.
当番:How are you today?
各自:I’m fine. I’m sleepy. I’m tired.(個々に自分の状況を話す子供たち)
:Fine. Sleepy. Tired. Oh, I see.(笑)
さらに、何人かに個別に今日の体調を聞いてから、今日の学習に入る針谷教諭。

授業風景1
当番の子供たちが、クラスの友達に向かって曜日や天気などを聞いていく。

ワークシートに記してある自分の放課後の生活を読んで練習

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