連載マンガ「人間関係のピンチ!自分で解決マニュアル」第6回 学校に趣味の合う人がいない
アドバイス/山田洋一(北海道公立小学校教諭)
マンガ/明野みる
小学校中学年から中学3年生くらいまでを対象に、その悩みをできるだけ自力で解決できるようアドバイスする連載マンガ第6回。ピンチ&解決場面をマンガで示し、それぞれに山田洋一先生のアドバイスが付いています。学校の先生方は、1人1台端末に配布して子供たちに読ませる、出力して教室に掲示するなど、学級でぜひご活用ください。
目次
今回のピンチは…「学校に趣味の合う人がいない」
君には、熱中できるなにかがあるんだよね。そのことなら、1日中話せるし、考えていても飽きない。それはとても幸せなことだと思うんだ。
でも、君は孤独になっているかもしれないね。
君が大好きな「そのこと」について話すと、みんなの表情が引きつっているような気がする。みんな無理して笑っているような気がする。
ひょっとすると、もっとはっきり「なにそれ?」って言われているかもしれないね。
君は、大好きな「そのこと」について、誰かと話したいし、話したときに「うんうん、わかるぅ~」って、共感してほしい。でも、今は誰もそんなふうに聞いてくれていないと思って孤独なんだよね。
自分で解決! のヒント
ピンチ脱出のためのアドバイス
自分の好きなことについて、普通のおしゃべりができないって、とっても苦しいことなんだよね。
でも、じつはおしゃべりできないことが苦しいんじゃなくて、自分の好きなこと、自分自身を受け入れてくれる人が少ないことが、本当は苦しいんだよね。
じつは、このことはわりと簡単に対策が見つかるよ。それは、「自分を受け入れてもらう前に、相手を先に受け入れる」ってこと。
君の好きなことを話す前に、先に相手の好きなことを、興味をもって聞く。そして「それいいね」って言ってあげると、状況は変わるかもしれない。
君がそれを続けるうちに、相手も君を受け入れてくれるよ。
※この連載は、発売中の単行本「人間関係のピンチ!自分で解決マニュアル」(小学館)の内容を抜粋したものです。先生方も保護者の方々も、ぜひご購読ください。