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「学級開きで心理的な安全性を高める秘訣2選」対話型授業と自治的活動でつなぐ 深い絆の学級づくり #1

連載
対話型授業と自治的活動でつなぐ 深い絆の学級づくり

千葉県公立小学校校長

瀧澤 真
対話型授業と自治的活動でつなぐ 深い絆の学級づくり

コロナ禍以降、コミュニケーションに苦労する子供や人間関係の希薄な学級が増えているといいます。子供たちが深い絆で結ばれた学級をつくるには、子供同士の関わりをふんだんに取り入れた対話型授業と、子供たちが主体的に取り組む自治的な活動が不可欠です。第1回は、「子供が間違いを恐れない授業をしよう」について解説します。

執筆/千葉県公立小学校校長・瀧澤真

子供同士の関係性の視点から、学級経営を考えよう

学級経営と言えば、教師がいかに子供を統率し、まとめていくのかというイメージがあるのではないでしょうか。それは「経営」という言葉のせいかもしれません。「経営」という言葉には、「会社の経営」というニュアンスがありますよね。つまり、担任が社長で、子供たちは社員といったところですね。

ですので、学級経営という言葉をネットで検索してみると、「ルールづくり」「いじめを許さない学級づくり」といった、生徒指導的な内容が出てきます。子供たちをいかに管理し、統率するかということです。

もちろん、そうしたことも学級経営にとって大切な側面です。

一方で、これから求められる、多様な人々と協働しながら人生を切り拓くような子供を育てるには、子供同士の関係性も重要になってきます。

そこで本連載では、生徒指導的な側面ではなく、子供同士の関係性という視点から、学級経営を考えていきます。

心理的な安全性の高い学級をつくろう

心理的な安全性が高いとは、他の人の反応に対して怖さや恥ずかしさを感じることなく、自分を包み隠さないで自然体で活動していける状態を指します。

あなたの学級では、子供が間違っても堂々としていられるでしょうか。失敗が許される寛容さがあるでしょうか。そういう風土がなければ、子供同士の関係が深まるはずはありません。

では、どうしたらいいのでしょうか。担任が率先してそういう空気、風土をつくっていくことです。

学級開きで心理的な安全性を高めるための秘訣を2つ紹介します。

秘訣1:子供が間違いを恐れない授業をしよう

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