連載マンガ「人間関係のピンチ!自分で解決マニュアル」第1回 忘れ物が多すぎる!

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連載マンガ 人間関係のピンチ! 自分で解決マニュアル

北海道公立小学校教諭

山田洋一

アドバイス/山田洋一(北海道公立小学校教諭)
マンガ/明野みる

子供も大人も、日々、悩みは尽きません。中でもやっかいなのが人間関係。そこで、小学校中学年から中学3年生くらいまでを対象に、そうした悩みをできるだけ自力で解決できるようアドバイスする連載をスタートします。ピンチ&解決場面をマンガで示し、それぞれに山田洋一先生のアドバイスが付いています。学校の先生方は、1人1台端末に配布して子供たちに読ませる、出力して教室に掲示するなど、学級でぜひご活用ください。

今回のピンチは…「忘れ物が多すぎる!」

 まさに小学生あるある。でも、子供にとっては、これって結構深刻です…。さて、今回のアドバイスは?

君は、とにかく忘れ物が多い。毎日持っていく物はもちろん、絵の具セット、書道セット、裁縫セットなんていうものも、一度で持って行けたことはない。

友達は、「しょうがないなあ…」なんて言って貸してくれるけれど、先生は「自分が悪いんだから、自分で何とかしなさい」なんて言う。

もちろん、先生だって君に意地悪をするつもりはないんだろうけれど、学習できなくて困っちゃう。 

それに、忘れ物をしたくてしているわけじゃない。だから、忘れ物をするたびに、「わたしは、なんてダメなんだろう」って、けっこう落ち込むよね。 周りの人は、「メモをすればいいよ」って言ってくれるけれど、メモを見るのも忘れちゃうしね……。

自分で解決!のヒント

ピンチ脱出へのアドバイス

メモをする、パソコンのリマインダー機能を使ってみる。玄関のドアに貼り紙をする。こうしたことは、もちろん、効果があるよ。でもね、それをすることで安心していてはダメで、じつをいうと、それを毎日確認することを習慣にすることが、大切なんだ。

「そんなこと言っても、それを忘れちゃうんだよ」って君は言うよね。
 これを解決するのに、すぐにできるのは、誰かに「わたし、明日、○○忘れそう!」って言っちゃうこと。あわせて「明日の図工で○○さん、何を作るの?」って質問してみる。こうして、そのことについて脳が考える時間を増やすんだ。   

印象の強いことほど、脳は忘れにくいんだ。話すことで、脳にとっての印象を強めるわけだね。

※第2回「このごろ、すごくイライラする!」もお楽しみに!

※この連載は、発売中の単行本「人間関係のピンチ!自分で解決マニュアル」(小学館)の内容を抜粋したものです。先生方も保護者の方も、ぜひご購読ください。

「人間関係のピンチ!自分で解決マニュアル」カバー画像

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