荒れやすい2学期後半 仲間意識を高める!子供の心と体を育てる 「折々のレク&ゲーム」#15【低・中学年】
今回のテーマは小1・小2・小3のための「荒れやすい2学期後半 仲間意識を高める」レク&ゲーム。11月は気がゆるみやすくなり、油断していると学級崩壊につながりかねません。もう一度、子供たちの絆を深められる教室レクを紹介します。今回は身近なものを使った工作レクもあります。クラスがまとまり、子供たちが学校に行きたくなる「レク&ゲーム」の連載15回目。レク&ゲームは動画で分かりやすく、指導ポイントを授業者に話していただきます。
※動画の中の音声が途切れている部分は、子供の名前を消している個所です。
監修/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一(THE体育代表)、アップ研究会
授業者/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一
目次
レク1 キーワードゲーム
いつでも、どこでも、だれとでも仲良く遊べ、仲良くなることができる。
消しゴム 人数の半分
1 ペアをつくり、机を向かい合わせにします。
2 ペアでじゃんけんをして、勝ったほうの消しゴムを机のまん中に置きます。
3 先生が体の部位(頭、肩、鼻、眉毛など)を言うと、子供たちはその部位を触りながら、先生が言った言葉を繰り返します。「消しゴム」と言ったら、消しゴムを取ります。早い人の勝ち。
4 次のレベルアップバージョンは、「頭」と「消しゴム」を入れ替えます。「消しゴム」と言ったら、「頭」を触り、「頭」と言ったら、「消しゴム」を取ります。
5 次は、4人グループをつくり、机を合わせます。中央付近に「消しゴム」を1個置き、同じ要領でゲームを進めます。
<活動の動画はこちら>
岩田先生からの<ポイント&留意点>
レク2 みんなDEスケッチ
想像力を働かせながら仲間と遊ぶことで、絆を深めることができる。
用紙(B4判を十字に4等分) 人数分×3倍
筆記用具
セロハンテープ
1 4人グループになり、1~4の部屋の担当を子供たちが決めます。子供たちに1人1枚ずつ用紙を配ります。
2 先生が絵のお題を出します。1度目は練習です。例:りんご。
3 4人が用紙4枚を合わせて、1つのりんごを描きます。各自担当する部屋のりんごの部分をイメージしながら描きます。描くときにはグループの他の人には見せないようにします。
4 描き終わったら、4枚の用紙をセロハンテープで貼り合わせます。りんごであることが分かったらOKです。
5 練習した要領で、先生が絵のお題を出します。お題はなるべく単純な形が良いでしょう。例:魚、太陽など。
6 4人が描き終わったら、4枚の用紙をセロハンテープで貼り合わせ、黒板に貼っていきます。学級のみんなが、お題の絵だと分かったらOK。
7 次は、グループ内でお題を決めて、描きます。同じようにして黒板に貼って、みんなが自分たちで決めた絵だと分かったら成功です。
<活動の動画はこちら>
岩田先生からの<ポイント&留意点>
レク3 身近なもので作って遊ぼう
生活の中の身近なものを使い、遊び道具を作って、楽しく遊ぶ。身近なもので、遊び道具を作ることができるのが分かる。
牛乳パック(給食で出された牛乳パックをきれいに洗ったもの) 人数分
色画用紙(牛乳パックを巻ける長さ) 人数分
新聞紙(1枚の半分の大きさ) 人数分
アルミホイル(長さ約30センチメートル) 人数分
タコ糸(長さ約50センチメートル) 人数分
のり
はさみ
シール(目)
セロハンテープ
サインペン
ガムテープ
スーパーボール
1 牛乳パック、色画用紙を子供たちに配ります。
2 牛乳パックの天板の部分を切り取り、下の部分に色画用紙をのりで貼って巻き付けます。箱の完成。
3 箱の側面に、目のシールを貼り、口を描いて、顔にします。顔に限らず、動物など、自分の好きなものを自由に描きます。
※目はシールを貼らなくて、サインペンなどで描いてもかまいません。
4 次に、新聞紙、アルミホイル、タコ糸を子供たちに配ります。
5 新聞紙を丸めて、アルミホイルでくるみ、ボール状にします。ボールにタコ糸の端をセロハンテープで貼り、もう一方のタコ糸の端を箱の底に貼り付けます。
6 これで、マイけん玉の完成。各自、マイけん玉で遊びます。
7 けん玉とは別の遊び方を伝えます。けん玉の顔を机に付けて(向けて)、底と机をガムテープで貼り合わせて、固定します。
8 スーパーボールを転がして、けん玉の箱の中に入れます。けん玉の箱が起き上がったら成功。グループで遊びましょう。
<活動の動画はこちら>
岩田先生からの<ポイント&留意点>
※スーパーボールは株式会社バンダイナムコホールディングスの登録商標です。
取材・文・構成/浅原孝子 撮影/北村瑞斗