行事続きの2学期 気持ちをほぐす!子供の心と体を育てる 「折々のレク&ゲーム」#14【中学年】
今回のテーマは小3・小4・小5のための「行事続きの2学期 気持ちをほぐす」レク&ゲーム。いろいろな行事が続き、子供たちに緊張感と疲れが出てくる時期。空き時間に気持ちをほぐしてリラックスできる教室レクを紹介します。机を動かさないで手軽にできます。クラスがまとまり、子供たちが学校に行きたくなる「レク&ゲーム」の連載14回目。レク&ゲームは動画で分かりやすく、指導ポイントを授業者に話していただきます。
※動画の中の音声が途切れている部分は、子供の名前を消している個所です。
監修/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一(THE体育代表)、アップ研究会
授業者/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一
目次
レク1 リアクションじゃんけん
アイスブレイクで学級の雰囲気を明るくして、楽しいレクを始められるようにする。声を出させることで心をほぐす。様々な友達と行うことで、仲良しを増やしたり、友達と楽しい雰囲気をつくったりする。
なし
1 教室内を歩き回り、出会った友達とじゃんけんをします。
2 「じゃんけんぽん」とじゃんけんをして、勝った人は「勝ったよ! イェイ」と言い、負けた人は「負けたよ! ぴえん」と言って、リアクションをします。あいこの場合は、「あいこでフォー!」と言って、どちらもリアクションをします。
3 いろいろな友達とじゃんけんをしていきます。じゃんけんは、2人で行っても、多人数で行ってもどちらでもOKです。
※じゃんけんの後の言葉やリアクションを子供たち自身で考えさせると、もっと盛り上がります。
<活動の動画はこちら>
岩田先生からの<ポイント&留意点>
レク2 億万長者ゲーム
多くの友達とじゃんけんゲームを通して関わりながら遊ぶことで、絆を深めることができる。
「1億円」と書いた用紙(適当な大きさ) 100枚程度
1 「1億円」と書かれた用紙(紙幣に見立てる)を1人につき3枚配付します。各自、紙幣の裏に出席番号を書き込み、ゲームスタート。ゲーム時間は3分間。
2 教室内を歩き回り、出会った友達とじゃんけんをして、負けたほうは勝った相手に1億円を渡します。
3 3億円がなくなって破産したら、銀行(先生)に行って、1億円をもらって裏に出席番号を書き込み、再開します。
4 ゲームが終了したら、各自、席に着きます。
5 3分間でいくら稼いだかを集計します。
※同じ子供同士でやり続けないように、ゲーム終了後に様々な番号の紙幣が集まった子供にボーナス点を付与します。そうすることで、様々な友達と関わろうと意識して遊ぶことができます。
<活動の動画はこちら>
岩田先生からの<ポイント&留意点>
レク3 変化みっけ
意図的に相談し合うゲームにすることで、対話しながら集団の関係をより強力にする。思いや考えを伝え合い、友達と力を合わせながらポーズをつくって楽しむ。
なし
1 やり方を伝えるために、最初は先生がポーズ役、子供たちが観客役になります。
2 全体でやり方を確認後、グループに分かれてポーズを考えます。
3 みんなの前に1グループが出て、ポーズ役になります。「はい、ポーズ」で、考えたそれぞれのポーズのまま10秒間静止します。
4 他は観客役。観客役の子供たちは、前に出たグループのポーズを10秒間で覚えます。
5 ポーズ役は何か所変えるかを観客役に伝えておきます。観客役は10秒間目をつぶり、その間にグループのポーズを1~2か所変えます。
6 ポーズを変えた後、観客役は目を開けて、どこのポーズが変わったかを当てます。
7 変化箇所が分かった子は「変化み~~っけ!」と言って挙手し、指名されたら発言します。ポーズ役と観客役を交代して行います。
※ポーズ役の変化箇所を最初は1~2か所にしておき、慣れてきたら子供たちと相談して増やしていくようにしましょう。また、グループごとに分かれて、教室内数か所で互いに出題し合うと効率よくできます。
<活動の動画はこちら>
岩田先生からの<ポイント&留意点>
取材・文・構成/浅原孝子 撮影/北村瑞斗