【相談募集中】若い女性教師と同年代の自分たちとの扱いに差をつける男性教師との付き合い方
みん教相談室に寄せられたのは、若い女性教師と同年代の自分たちへの態度が明らかに違う学年主任の男性教師と、どのように付き合っていくべきかというお悩み。ここでは、元公立小学校校長で、学校法人八王子学園なかよし幼稚園園長・創価大学教育学部非常勤講師の清水弘美先生からの回答をシェアします。
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Q.若い女性教師と同年代の自分たちとの扱いが全く違う学年主任の男性教師。どのように付き合っていけばよいのでしょうか
特別支援学校の50代の女性教員です。若い女性教師と同年代の自分たちとの扱いが明らかに違う学年主任の男性教師とうまくやっていけません。
その主任は声をかけるのも相談するのも自分より一回り以上年下の女性教師ばかり。数人の同年代の女性には声をかけているのを見たことはありません。
そのくせ、学年で起きたことや予定を自分が知らなかったら機嫌が悪くなり、とりわけ、私には冷たく、学年ミーティングで恫喝された時もありました。私の基準では主任の許可を取るまでもないことを事細かく伝えることを要求し、非常に面倒です。逆に、私のクラスの生徒の情報を伝えてくれないこともありました。私の仕事を勝手にやったことも。
若い女性教師とニコニコしながら話している様子にイライラします。どのように付き合っていくべきでしょうか。
(悩む50代先生・50代 女性 特別支援学校)
A.相手を変えることはできないけれど、自分の態度や言葉の使い方を変えれば、相手との関係が変わります
仕事上公平な対応をしてくれない上司は本当に不愉快ですね。主任にとって、あなたは怖い存在なのです。自分の間違いを指摘されたり、考えを否定されたりするのではないかと不安なのです(実際はそんなことは1度もしていなくてもです)。
弱い立場の若い女性は、自分にとって危険が少ないと感じているのでしょう。
主任と個人的に仲良くする必要はないのですから、あなたは自分の意見をしっかり伝えて胸を張って関わりましょう。機嫌をとらないということを自分に言い聞かせてください。言うべきことをしっかり言い始めると、向こうも用心して理不尽な扱いをしなくなります。文句を言う人、言われる人という関係性を崩すことが大切です。情報を伝えない、勝手に仕事をするなどは筋を通して申し入れましょう。
恫喝するのはパワハラですから、管理職を通して厳しく指摘してもらいましょう。役職の上下はあっても、人間性には上下はありません。人権を否定されることは認めてはなりません。
相手を変えることはできませんが、自分の態度や言葉の使い方を変えれば、相手との関係が変わります。ベテランらしく気丈にふるまって対等の関係を作ります。相手の一挙手一投足に振り回されないように。自分の機嫌は自分でとるという心構えができるのが、ベテランの味です。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。