小6らくらくUnit 4「Summer Vacations in the World」⑧【モトヨシ先生のスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 4「Summer Vacations in the World ~世界と日本の夏休みの過ごし方を比べよう~」第8時(夏休みの思い出を紹介する英語の文を発表し、クイズに答えよう!)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学校6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 4「Summer Vacations in the World ~世界と日本の夏休みの過ごし方を比べよう~」全8時の8時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

単元のゴール
自分たちの夏休みについて紹介する文を書いて、みんなで伝え合おう。
○本時の目標
夏休みの思い出を紹介する英語の文を発表し、クイズに答えよう!

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉

I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
世界と日本の夏休みの過ごし方などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
相手のことをよく知るために、世界と日本の夏休みの過ごし方などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
相手のことをよく知るために、世界と日本の夏休みの過ごし方などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。

【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
〈技能〉
自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。

【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉

I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本の夏について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉

自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝えたりするために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝えたりするために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、例文を参考に書こうとしている。

○言語材料
(表現)
I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. など
(語彙)したこと(went など)、食べ物(curry and rice など)、自然(desert など)、デザート(cake など)、味(bitter など)

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. 単元のゴール、本時のめあての確認
  3. デジタル教科書 Let’s Try ②
  4. My Summer Vacationの発表&Memory Game
  5. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの質問を児童にしてみましょう。

②単元のゴール、本時のめあての確認

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③デジタル教科書 Let’s Try ②(P36)

昨日食べたものについて、友達とペアでたずね合おう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

まず、教師とALTでデモンストレーションをして、その後、児童同士ペアでやり取りを行いましょう。ペアを替えて繰り返し行い、最後に発表をすると、時間をかけずに短時間で行えると思います。

④My Summer Vacationの発表&Memory Game

私の授業での「夏休みの紹介」の発表のさせ方を紹介します。

全員の前で1人ずつ発表を行っていくことも考えましたが、6年生の夏休み後の単元なので、楽しみながらできるように工夫して行いました。

発表に向けてまずペア(隣同士・前後・クロス)で何度か練習を行い、自信を付けて本番に臨めるようにしましょう。発表前には評価の基準(視線・声の大きさ・発音)を再度確認しましょう。評価に関しては、学級の実態に合わせて変更して使ってください。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

私の場合は、「発表して拍手して称賛」という形ではなく、3人ずつ発表をさせました。

発表を聞いている児童には、発表内容をメモしたり○を簡単につけることができるワークシートを配付しました。

3人が発表を終えたら、教師は「Memory Game」と題して、発表内容に関して1、2問程、クイズ形式で質問をします。発表者以外の児童は、ワークシートに書いた発表内容メモを参考にして、クイズに答えていきます。

【児童A】
I went to Okinawa. I enjoyed swimming in the sea. It was fun.
I ate sea food. It was delicious.

Where did A-san go?
What did A-san enjoy?
(How was swimming in the sea?)
(What did A-san eat?)
(How was sea food?) (1、2問を質問します)

教師の質問に対して児童の理解が難しい場合は、次のように行うとよいでしょう。

Where did A-san go? と質問して児童が答えに困っている場合
教師が、He went to +ジェスチャー で児童から Okinawa という答えを引き出しましょう。
What did A-san eat? と質問して児童が答えに困っている場合
He ate +ジェスチャー でヒントを与えましょう。

クイズが進むにつれて児童も少しずつ答え方に慣れていくように指導していくことが大切です。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

解答者の児童は、1列をグループにして代表者1名ずつが黒板の前に出てくるようにするとよいと思います。

少しでも児童が楽しめるように、私は、クイズ解答用の早押しボタンをネット通販で5個購入しました。
黒板の前には発表者が3名います。その前に、長机と5名分の椅子、早押しボタン5個を配置して、早押しクイズ大会のようにして行いました。
発表者3人の発表とクイズを終えたら、解答者は交替しましょう。
児童の行うことを明確にすると、児童の意欲を喚起するだけでなく、しっかりと聞こうとする聞き手の態度なども劇的に変わります。 児童が活動に慣れてきたら、後半は、質問を児童にチャレンジさせることもできると思います。実態に合わせて行ってみてください。

前時にMy Summer Vacationカードを書かせた場合は、発表が終わったらカードを教科書P60に貼り付けさせましょう。

⑤ふり返り

単元のまとめのふり返りを行い、全体で共有しましょう。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。


本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。


パワーポイント(スライド)ダウンロード

6年Unit4-8パワーポイント(20スライド)、ワークシート(4点)

パワーポイント見本
夏休みにしたことを書いてみようワークシート
夏休みにしたことを絵にしようワークシート
発表内容メモワークシート
My Summer Vacationカード

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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