【相談募集中】子どもの遊びの輪に加わりたいが、遠慮してしまいます
子どもたちと一緒に遊びたいけれど、いろいろ考えてしまって遊びの輪に入れないという悩みが「みん教相談室」に寄せられました。これに回答したのは、みん教の音声番組・ミサエラジオでの愛情深いポジティブトークで人気の佐賀県公立小学校教諭・小倉美佐枝先生。その内容を紹介します。
目次
Q.子どもの遊びの輪に入りたいが、ためらってしまいます
クラス遊びや子どもの遊びに加わりたいのですが遠慮してしまいます。5年生の担任で、子どもと毎日遊びたいくらいですが、高学年ともなると外遊びを嫌う女の子もいます。そんな中、クラス遊びをどのくらいの強制力で取り入れたらよいのかに悩んでいます。個人的には(私も含め)みんなで遊ぶ機会があればよいと思うのですが、それが心から嫌な子がいたらどうしようと考えてしまいます。
また、通常の日においても、子どもたちが遊んでいる輪に入っていくことが苦手です。嫌とか疲れるとかは一切なく「子どもたち同士の世界で楽しんでるのに、教師が入って嫌がられたらどうしよう?」とか「遊んでる子たちの中に私を嫌い・怖がってる子がいて、今後遊ぶのをためらってしまうようになったらどうしよう」などと考えてしまいます。
何か考え方でアドバイスいただきたく思います。(治美先生・20代男性)
A.「私も遊ぼうかなぁ」とつぶやけば、子どもたちは誘いに来ますよ!
昼休みや中休みでの遊びについてですね。
5年生となると、委員会活動の当番活動もあり、全員で遊ぶ機会が少なくなってきがちですよね。学級活動で、学級レクについて話し合ってみてはいかがでしょうか。全員で遊ぶ機会を作りたいと、子どもたち自身が願っているのであれば、先生も一緒に遊びやすくなると思いますよ。
もし、子どもたちがそう思っていないのであれば、先生ご自身が「今日は、私も運動場で遊ぼうかなぁ」とつぶやいてみたらいいと思います。一緒に遊びたい子どもたちが誘いに来てくれるでしょう。
学級の子どもたちが一緒に遊ぶ気配がなくても、運動場で遊んでいる他の学年の子どもたちと遊んだらいいですよ。そうしていると、先生が気になって話しかけに近づいてくる子もいます。そんなときこそ、チャンスです。「お! 一緒に遊ぼう!!」と言ってみたらいいですよね。
ちなみにですが、私は外遊びが苦手です。運動場で遊ぶお誘いを丁重に断っています。ただし、室内で遊んでいる子どもたちとはよく一緒に遊んだりおしゃべりしたりしています。
先生が思うほど、子どもたちは窮屈にはとらえていないと思いますから、先生の気持ちを素直に伝えて、「一緒に遊ぼう」「外で遊ぼう」と声を出してみるといいですよね。そうやって、先生が伝える様子を見て、子どもたちもまた、友だちを誘うかもしれませんからね。いいお手本になると思います。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。