【相談募集中】育休中にできることは何かある?
育休によって何年も現場を離れたため、復帰後にやっていけるのか不安でいっぱいだという先生からの相談が、みん教相談室に寄せられました。相談者さんと同じ5年のブランクの経験のある、東京都公立小学校教諭・小田友美先生からの回答をお届けします。
目次
Q. 育休中にやっておくといいことを教えてほしい
初めてご相談させていただきます。私は育休を取得して来年度4月から復帰予定となっています。妊娠中の療休も含めると5年近く現場を離れての復帰となります。その間、コロナ禍があり、学校現場は大きく変わりました。また、5年近くも現場を離れたことにより、経験は積まないまま、年齢だけ重ねてしまったと感じています。自分より年下の先生たちがたくさん増え、戻ったら学年主任を任されるような年齢になってしまいました。
現場を離れる前、周りの先生方にたくさん相談して、頼りながらなんとか仕事をしてきました。復帰後、仕事に使える時間が少なくなり、なおかつ自分が頼られる立場になってしまったら、やっていけるのかと、とても不安でいっぱいです。子どもへ指導することが苦手な教科や場面がたくさんあります。また、片付けが苦手で時間の使い方がうまくないこともあります。育休中にできることはしておきたいと考えています。復帰するまでに、しておくとよいことなどありましたら、教えていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(やま先生・30代女性)
A. お子さんと過ごせるかけがいのない時間を大切に。復帰後も遠慮せず、周囲に頼ってくださいね
わたし自身も同じ経験があります。育休明けは学年主任を任されました。5年のブランクは予想以上で、教科書や ICTなど変化が大きく、ついていくのがやっとでした。新採の時のように周りの先生方に教えてもらいながら、何とか1年かけて取り戻しました。
仕事は分掌によって大きく違うので、育休中に準備できることは、あまりありません。担当学年が分かれば、教材研究ぐらいです。新しいジャージを買っておくのもいいかもしれません。
準備が必要なのは、お子さんの保育園や幼稚園の方です。持ち物や衣類など、十分に用意しておきましょう。
そしてお母さんとお子さんの心の準備が大切です。今まで、ずっと一緒に過ごしていたのに、離れる時間が増えます。育休中の時間は一緒に過ごせる、かけがいのない時間です。お子さんにたっぷり愛情を注ぎながら、少しずつ自立できるように励ましていくといいと思います。
育休明けは育児と仕事の両立がとても大変であることは、職場の先生方もご家族も分かっているはずです。一人で抱え込まず、周囲に頼ってくださいね。まじめな先生ほど、頼ることを申し訳なく思うものですが、いつかお子さんの手がかからなくなったときに、子育て中の先生の力になってあげればよいのです。管理職には、今の気持ちを伝えておくといいですよ。
お子さんは、笑顔のお母さんが大好きです。無理せず、頑張ってくださいね。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。