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【指導計画】5年体育 陸上運動(ハードル走)「リズムにのって、走り越えよう!!」

2019/10/7

執  筆/広島県安芸郡海田町立海田小学校教諭・濱田一旨
編集委員/国立教育政策研究所 教育課程調査官・高田彬成、広島県安芸郡熊野町立熊野第三小学校校長・平岡弘資

授業づくりのポイント

ハードル走は、リズミカルにハードルを走り越えて、記録に挑戦したり、相手と競走(争)したりする楽しさや喜びを味わうことができる運動です。

子供たちがリズミカルに走り越える心地よさを実感し、自己の記録に挑戦したり友達と競走したりする楽しさを味わうことができるような学習を展開する必要があります。

授業づくりのポイントは、3 つあります。

1 つ目は、リズミカルなハードリングをめざして、インターバルを選択できるようにし、記録の向上をめざせるようにすることです。単元を進めるにつれて、子供の技能が向上し、インターバルが広がっていく子供が多く見られる。そのため、単元途中でもインターバルを変更できるようにし、記録の向上をめざせるようにしましょう。

2 つ目は、個別の課題に応じた練習の場を設定することです。自己の課題に応じた練習ができるようにし、課題解決を通して自己の成長を感じられるようにしましょう。

3 つ目は、子供同士の関わり合いを大切にすることです。観察する視点を決めて互いの動きを見合うことを通して、自己だけでなく、グループの友達の成長に喜びを感じられるようにしたいものです。

単元計画の例(全7 時間)

単元計画
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やってみる

子供が自分に合ったインターバルを見付け、一定の高さのあるハードルを走り越え、最後までリズムよく走り抜くことが楽しめるようにしましょう。

本稿では、インターバルを選択できるようにしているため、リズムよく走るとは、インターバルを3歩のリズムで走り越えることとしています。 ハードル走につながる補助運動でリズミカルに走り越える感覚をつかみ、グループ練習で友達と互いの走りを見合いながら、自分の課題を見付けられるようにするとよいでしょう。

ハードル走につながる補助運動

ハードル走につながる補助運動

ミニハードルや段ボールなどを走り越えて、リズミカルに走り越える感覚をつかもう。

リズミカルに走り越えるためのグループ練習の場の設定

自分の課題をもつために、友達とグループ練習を行いましょう。

リズミカルに走り越えるためのグループ練習の場の設定
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友達の走り越え方をICT機器で撮影し、課題を見付けることもできるよ。

5 人グループの場合での役割分担

5 人グループの場合での役割分担
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ふかめる

子供が自分の課題の解決に向けて、課題を明確にもてるよう練習の仕方や場や資料、発問等を工夫する必要があります。楽しさや喜びが増すように、ルールを工夫しながら、力の違った友達と競走したり、練習の仕方や場を工夫しながら、自分の記録に挑戦したりするとよいです。

踏み切りに課題

踏み切りに課題

ハードルの板をゴムや新聞紙を折りたたんだものやスポンジ製のものに変えてみよう。

踏み切りに課題

踏み切りと着地の足の位置に紅白玉を置くといいよ。

空中姿勢に課題

空中姿勢に課題
空中姿勢に課題

インターバルに課題

 インターバルに課題

タイムの速い友達のハードルの跳び方から、上手になるためのポイントを探してみよう。

 インターバルに課題

口伴奏に合わせて、リズムよく走ろう。

8秒間ハードル走

8秒間ハードル走
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8秒が分かるCDを用意

記録だけに注目するのではなく、友達の動きで成長しているところを見付けて、伝えよう。

授業のアイディア

子供が安全に活動するためには安全な器具の使い方を徹底しなければなりません。子供が全力を出して課題に取り組むためにも、安全を確保しましょう。

グループ学習の充実を図るためには教材・教具の工夫が必要不可欠です。観るポイントを分かりやすくして、子供同士の関わりが活発になるようにしましょう。

安全な器具の使い方

ハードルの運び方

ハードルのフレームの中に入り、両手でバーとパイプを持つか、両脇のパイプを盛って運ぶ。

ハードルの運び方

ハードルを越す方向

横の脚のない方向から越すと、足がぶつかった時などに、ハードルが倒れずに危険である。

ハードルを越す方法

教材・教具の工夫

8秒間ハードル走

8秒間で目標の距離を走り切れるかに挑戦する。

教具・教材の工夫
子どもの感想

計測にかかる時間を省き、子供の競争心を刺激しながら、運動量を確保することができます。

踏み切り足の明確化

踏み切り足の明確化

目標記録の計算式

40 mの記録+ 0.3× ハードルの台数
(1/10 秒まで計測)

〈例えば40 m 7 秒5 の子供が、ハードルを4 台置いた場合〉
7.5 + 0.3×4 = 8 秒7

ハードル走を楽しめるように!

国立教育政策研究所 教育課程調査官 高田彬成

5年生のハードル走は、自分に合ったインターバルのコースを選んで、ハードルをリズミカルに走り越え、友達と競走したり自己の記録に挑戦したりして楽しむことができるようにします。

子供が繰り返し走るなかで、自己の課題に気付くことができるようにするとともに、個々の課題に応じた解決の方法を提示していくことが重要となってきます。

子供は、自己の課題の解決のための活動を選び、動きを工夫しながら繰り返し運動します。その際、楽しさから外れないように留意することが大切です。

自己の目標に挑戦したり、友達やグループで競走したりしながら、ハードルを一定のリズムで走る心地よさを味わい、スピード感のあるハードル走をして楽しめるようにすることを心がけましょう。  準備や片付けを能率的に行うようにするとともに、場や活動の安全には十分留意し、恐怖心のない楽しい活動を展開したいところです。

イラスト/たなかあさこ

『小五教育技術』2018年10月号より

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