小4らくらくUnit 9「This is my day.」③【モトヨシ先生のスライドde外国語活動】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語活動」。今回は、Let’s Try! 2 Unit 9「This is my day. ぼく・わたしの一日」第3時(自分の1日の紹介をカードに描こう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材ひとつで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学准教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学校4年生の「Let’s Try! 2」のUnit 9「This is my day. ぼく・わたしの一日」全4時の3時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
【本時の目標】
自分の1日の紹介をカードに描こう。
【単元のゴール】
自分の1日を紹介しよう!
【単元目標】
〇日本語と英語の音声やリズムなどの違いに気付き、日課を表す表現に慣れ親しむ。(知識及び技能)
〇絵本などの短い話を聞いて反応したり、おおよその内容が分かったりする。(思考力、判断力、表現力等)
〇相手に配慮しながら、絵本などの短い話を聞いて反応しようとする。(学びに向かう力、人間性等)
【言語材料】
○I wake up (at 6:00). I have breakfast (at 7:00). I go to school. I go home.
○日課 (wash my face, go to school, go home, brush my teeth, put away my futon, check my school bag, leave my house, take out the garbage), everything, later, boy, girl, yummy, wonderful
[既出]挨拶、日課、状態・気持ち、動作、教科、This is my favorite place. I, am, it, is, day, you, up, my, have, breakfast, house, the, to, school, homework, dinner, a, dream
- 挨拶
- めあての確認
- 誰の1日かな?
- おもしろカード並べ
- 表現の練習
- 自分の1日の紹介を絵に描こう
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気よく挨拶をして、授業をスタートしましょう。
②めあての確認
③誰の1日かな?
校内の教員の1日の生活を紹介し、誰先生の1日かクイズにしましょう。児童と関わりのある教員にするのがよいでしょう。担任の先生でもよいですし、他クラスの先生、専科で教えてくれている先生、教頭先生、校長先生などが考えられると思います。この活動で、児童が「自分の1日の紹介」を考える際のヒントとなるように紹介できるといいですね。
例えば私が行った時は、ジェスチャーを取り入れながら I wake up at 5. とスタートしました。時刻を扱うことで、より児童がイメージしやすくなると思います。また、上位児童はそのことを参考にして、自分の表現の幅を広げることができます。朝起きてから夜寝るまで、どのようなことを紹介するかは、教師の腕の見せどころです。「ある土曜日の過ごし方」など限定して紹介する方法も考えられますね。ひと通りの紹介を終えたら、タブレット端末を活用し、全員に誰先生かを提出させるなどしましょう。
④おもしろカード並べ
前時に行った活動です。詳しくは前時を見てください。実態に合わせて行いましょう。
⑤表現の練習
前時に行った活動です。実態に合わせて行いましょう。表現の練習は積み重ねなので、5分でも効果はあると思います。
⑥自分の1日の紹介を絵に描こう
これまでに学習したことを生かして、自分の1日の紹介を絵で描かせましょう。
小さなカードを準備して行ってもよいでしょうし、絵本のような形にしてもよいと思います。枚数については、実態に合わせて行ってください。私の場合は、最低の枚数だけ指示をして、たくさん描きたい児童には特に枚数制限はしませんでした。
机間指導をしながら絵の表現を児童が発話できるか確認して、サポートしていきましょう。もし、絵の表現を児童が分からない場合は、全体で確認する機会を設けるとよいと思います。
次の時間は学級の友達に読み聞かせをすることを伝えます。また、宿題として、自分が作成した「1日の生活」を保護者に音読してくるというようにしてみてはいかがでしょうか。
少し話はそれますが、今年度、国語の単元と単元の間などで、英語の簡単な音読の宿題を行っています。2週間に1回程度ですが、保護者からもポジティブな意見をいただきました。
学校で行っている外国語活動は、なかなか保護者に知ってもらう機会が少ないのが現状です。コロナ禍もあって授業参観が実施できなかった時期もあり、学校のホームページで授業の様子を知るという形が、保護者にとっての数少ない機会であったのではないでしょうか。
私が実際に行ったのは、例えば、アルファベットを学習した時は、ABCの歌を家で歌ってくることや、保護者のイニシャルをインタビューしてくること、などです。今回は作成した「1日の生活」を友達に読み聞かせします、と伝えてあるので、家での音読も目的意識をもって取り組むことができると思います。機会があれば是非行ってみてください。
⑦ふり返り
本時のめあてからふり返りを行いましょう。児童の感想を全体で共有し、称賛しましょう。また、家での音読のことや、次時の読み聞かせについて話をするとよいでしょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科准教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
4年Unit9-3パワーポイント(13スライド)、日課カード
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ、横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子