1年間の学習面と生活面のふり返り ~イメージマップでがんばりや成長を感じる~
学期ごとにもふり返りをしていると思いますが、1年間のふり返りをすることは、自分の1年間のがんばりや成長を感じるうえでも大切です。学習面と生活面に分けて考えさせましょう。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・谷平真佑子
目次
イメージマップ
まずは、「どんなことがあったのか」いくつか思い出させ、それをイメージマップで表していきます。具体的に、「どんなことをがんばったのか」を考えながらイメージマップで表すことで、それぞれの内容について思い付いたものをどんどん書き込めます。
もちろん、がんばったことやできるようになったことだけでなく、うまくいかなかったことやまだがんばれることも、ふり返りとして書かせましょう。これからの新たな目標になります。学習面では、教科ごとに分けたり、主要な教科とその他の教科、行事などに分けたりと、実態に応じて項目を立てて、ふり返りをさせましょう。
生活面では、学習に対する態度や遊び方、友達への接し方などが挙げられます。
1人で考えられないときには、周りの友達とがんばっていたところを伝え合ったり、全体で共有する時間を取ったりしてみましょう。友達の考えを聞くことで、「それ、がんばったな」「自分もそうだな」と、気付かなかった自分のことをふり返る手助けになります。
イメージマップを書かせる方法としては、プリントやワークシートに直接書かせる、またはパソコンやタブレットを活用することもできます。この機会に使ってみるのもよいでしょう。
まだアルファベットを学習していない1・2年生でも、かな文字を選んで打つことができます。
めあてに対してどうなったか
学年のはじめにどんな2年生になりたいかや今年度の目標などを立てていると思います。そのめあてに対して、今の自分がどうなったか、どれぐらい近付けたかを考えさせます。
理想の自分への満足度として、☆を10個書いておき、色塗りをさせることもできます。1・2年生であれば特に、文章だけでなく、絵や図を用いてかかせると、より楽しく取り組めます。1年間のふり返りをしっかり行うことで、次の学年でのさらなるステップアップにつなげられるようにしましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2022年2/3月号より