冬休みの過ごし方〜安全で有意義な冬休みにするために~
冬休みは年末年始などの行事が多く、子供たちにとって楽しいことがたくさんある時期です。しかし昨年度同様、感染症対策の観点から、いつものようにはできないこともあるかもしれません。できる範囲で取り組めることを見付けられるようにしたいものです。また、二学期のふり返りを行い、三学期に向けて準備を進めていく期間でもあります。まずは冬休み中に充実した生活を送ることができるように、子供たちに声かけをしましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・木村綾子
目次
冬休みならではの過ごし方
この時期は、日本の行事や伝統に触れることができるよい機会です。どんな行事があるのか、学級全体で話し合ってみるとよいでしょう。
家族の一員としての役割
当番活動の経験を生かし、家庭の中でも家族の一員として、自分にできる仕事を見付けさせます。大掃除など、新年を迎える準備を家族と一緒にすることで、その仕事の意味を体感できるよい機会となります。
規則正しい生活リズム
年末年始などはついつい夜更かしをしたくなり、生活リズムが崩れることがあります。事前に自分で生活時計などをつくり、一日の計画を立ててみると自分でも意識が高まります。
また、生活リズムは家庭の協力も大きいので、子供たちががんばろうとしていることを学年・学級通信などで保護者に伝えておくとよいでしょう。
安心・安全に過ごす
冬休みのような長期休業の前には、必ず安全に関わる指導をしっかりと行います。そのことが自分の安心した生活につながることを子供たちがきちんと理解できるようにすることが大切です。
交通マナー、外出時の約束、遊び方など指導の内容は多岐にわたります。学校や学年で示されるものを確認しながら、子供たちの実態に合わせて話をしましょう。
話をする際、一方的に教えるのではなく、なぜ危険なのか、どうしたらよいのかなど、子供たち自身が考え、自分たちの行動につなげられるようにしましょう。
ICT化が進み、中学年でも端末を利用する機会が増えました。思わぬトラブルに巻き込まれないように、「ネットモラル教育を実施しておくとよいでしょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年12/1月号より