読書の秋 低学年におすすめの本
低学年だと、長い文章を読み慣れていなかったり、字がたくさん書いてある文章を一人で読むことが難しかったりします。まずは本に親しみをもってもらいたいので、適度な文字がありつつも、楽しい絵があったり、共感できる内容であったりするものをおすすめします。自分がすすめたい本は、学級文庫に置いたり、紹介したりして、すすめてみましょう。
執筆/東京都県公立小学校主任教諭・谷平真佑子

目次
〈おすすめ1〉各教科に関する本
例えば、二年生であれば、算数で九九を学習するので、九九を学習しながら読み進められる本を紹介します。それが、『九九をとなえる王子さま』です。九九が苦手な子も楽しく覚えられそうです。

『九九をとなえる王子さま』
作/はまのゆか
(あかね書房)
〈おすすめ2〉友達に関する本
友情ものは、感情移入がしやすいです。くろくんシリーズの『くろくんとふしぎなともだち』、ねずみくんシリーズの『ねずみくんのきもち』がおすすめです。
特に『ねずみくんのきもち』は、相手の気持ちを考えたり想像したりすることの大切さを学ぶことができます。
友達とともに生活するなかで、低学年の場合は特に、深く友達のことを考える機会もそんなに多くはないはず。友達との接し方を学ぶ機会としても活用してみてください。

『くろくんとふしぎなともだち』
作・絵/なかやみわ
(童心社)

『ねずみくんのきもち』
作/なかえよしを
絵/上野紀子
(ポプラ社)