個も集団も高める運動会にする3つのポイント

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めあてとふり返りを大切にして、個も集団も高める運動会にしましょう!

執筆/神奈川県公立小学校教諭・江原和宏

ビジョンが大事 〜こんな子供たちにしたい〜

運動会は、子供たちを大きく成長させる行事の一つです。学校行事では、学校ごとに育てたい資質・能力はあると思いますが、次のような力を育んでいきたいものです。

  • 協力して行事に取り組む方法を理解する。
  • 集団で協力して取り組むことの大切さを知り、友達と協力して取り組もうとする。
  • 自分のよさを生かして活動する。
  • 友達と一体感をもって取り組む。
  • めあてに向かって努力する

これらのことは、学校ごと、学年ごとにねらいをもって指導することが大切になります。昨今の状況で、行事の縮小や制限がありますが、学校行事には一人ひとりの成長に欠かせない大きな役割があると思います。そう考えると、限られた時間の中で、教師が行事を通じて育てたい力を明確にして指導にあたることが重要です。個を高めることが集団を高めることにつながるので、どのような姿をゴールにするのか考えて指導しましょう。

みんなで考え、自分で決める「めあて」

練習開始の時期にめあてを決めても、書くまでに時間がかかったり、めあてが具体的な内容でないために単に言葉だけのものになってしまったりしがちです。

めあてを考えるタイミングは、練習が進み、当日までの見通しをもててから、考えるようにしましょう。めあてを意思決定して、当日を迎えるためには次のようなことが大切になります。

前日までに

❶教師ががんばっている姿を記録する

練習中に見られた子供たちのがんばりを記録します。がんばっている姿を子供たちに伝えることは自分のよさの発見や自信につながり、次の練習への意欲を高めることにつながります。

❷学級でがんばっている姿を伝え合う

帰りの会などで、友達のがんばっている姿を共有する場面をつくります。演技や競技に加えて、学級目標のめざしたい姿と関連させて見付ける活動を取り入れてみましょう。

前日

❸「運動会 がんばるぞ会」めあての決定・共有

まずは、少人数でこれまでの練習をふり返ります。掲示物があれば練習開始の時期と今を比べられるので、より効果的です。

次に、明日のめあてを決める時間をとります。一人ではなかなか決められない子供もいると思うので、友達と相談してよいことや教師が声かけをして決められるようにしましょう。

最後に、全体でめあてを共有します。友達ががんばろうとしていることを知ることは、ふり返りにもつながる大切な時間です。他にも、運動会前日ということを踏まえ、全員でポーズやかけ声をすることも一人ひとりの学級への所属感や学級の一体感を高める方法の一つです。

個も集団も高める「ふり返り」

ふり返りの時間は、子供たちが集団で協力して取り組むよさを実感し、学級としての高まりを実感できるようにするとともに、一人ひとりのふり返りの質も変えられる大きな役割があります。よって、少人数でのふり返りから全体へ、そして、個人の順番で行うようにしましょう。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2021年8/9月号より

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