めあて・ふりかえりをしっかりもち、わくわくドキドキの運動会にする3つのステップ
今年度も、感染症予防の対策など、それぞれの学校で試行錯誤しながら、行事の提案がなされると思います。例年通りにいかないこともたくさんありますが、大切にしたいのは、子供たちにとって、運動会が〝わくわくドキドキ〞するような行事であるということです。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐藤理津子
目次
ステップ① 活動意欲を高める
幼稚園や保育園などでの活動の様子を発表させたり、過去の映像や写真を見せたりしてクラス全員で共有することで、イメージをもちやすくなります。
①映像や写真を見せながら、「楽しいところ、がんばっているところ」を見付ける
演技や競技の写真だけでなく、上級生が係活動を行っている写真などを見せると、上級生へのあこがれをもたせることにつながります。
②児童会から出されたスローガンを伝える
- スローガンは、全校の一人ひとりの思いが、入っているということを伝えましょう。
③種目や練習計画(予定)を伝える
- 運動会本番までに何回練習があるのかを事前に伝え、見通しをもって練習に取り組めるようにしましょう。
- スローガンに向かっていくためには、本番だけでなく、練習(運動会までの過程)が大切であることを伝えます。
ステップ② 運動会のめあてを決める
児童会から出されたスローガンを基に、学級活動のなかで、今年の運動会で自分が〝一番がんばりたいこと〞を考えます。
《学習の流れ》
- つかむ:運動会への関心を高める。
- さぐる:運動会でがんばりたいことを考える。
- 見付ける:小グループや学級での話合い活動を通して、考えを広げる。
- 決める:自分のめあてを決める。
めあてカード・ふりかえりカード(例)
考えためあては、カードに書かせたり、掲示したりして、常に意識できるようにするとよいでしょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2021年8/9月号より