絶対はずさない学級レク『体も動かすことばゲーム』【ことば遊び】
目次
はたあげ
リーダーの合図を聞いて、旗をあげたりさげたりするゲームです。
【遊び方】
ゲーム参加者は、紅白2本の旗を持って並びます。リーダーの合図をよく聞いて旗をあげたりさげたりします。
「赤あげて」と言われたら、赤い旗をあげます。
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「白あげて」と言われたら、白い旗をあげます。
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「赤さげて」で赤旗をおろします。
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「白さげて」で白旗をおろします。
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これに、「 赤あげないで」とか「白さげない」などが加わります。
たとえば、こんな具合です。「赤あげて」「白あげて」「赤さげないで」「白さげない」「赤白さげて」「白あげない」などと言っているうちに、たいてい間違えます。
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これも団体戦や個人戦、勝ち抜き戦にすると盛り上がります。敗者復活戦をとりいれることも大切です。
アップダウンキャッチ
二人なら向き合い、大人数でやるときは円になります。
【遊び方】
・右手は、人差し指を伸ばして、ほかの指は折ります。
・左手は人差し指と親指で丸をつくって、ほかの指は人差し指に添わせて、つぼの形をつくります。
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③自分の人差し指を、向かいの人(もしくは隣の人)のつぼの中へ入れたところからスタート。
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④リーダーが「アップ!」と声をかけたら、人差し指を抜きます。
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⑤リーダーが「ダウン!」と言ったら、またつぼの中へ入れます。
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⑥リーダーが「キャッチ!」と言ったら、つぼの口をしめて、相手の人差し指をキャッチし、自分の人差し指は相手のつぼから抜きます。
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リーダーが「アップ!」「アップ!」「ダウン!」「アップ!」「ダウン!」「ダウン!」「キャッチ!」などと号令をかけ、ゲームを楽しみます。
相手の人差し指を何回キャッチしたかで勝負します。「ダウン」や「アップ」のときに「キャッチ」したら、フライングで減点するという約束もしておきましょう。何回か練習してから始めるといいでしょう。また、並び方や対戦相手をかえると楽しくなり、3回戦とか5回戦などにしても盛り上がります。リーグ戦やトーナメント戦、団体戦など、人数とどんなときにこのゲームをするかで工夫しましょう。
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クマが来た!
伝言ゲームの一種です。これをやると、必ずパニックになる子が出ます。「クマが来た!」と「へ?」の関係をていねいに教えるとその子も楽しめます。Aは「クマが来た!」しか言いませんから、ルールが飲みこめない子はその役割をさせてあげるといいでしょう。
【遊び方】
5人でチームをつくり、前からA → B → C → D → E として並びます。
Aが「クマが来た!」と叫びます。Bはわけがわからず「へ?」と聞きます。Aはもう一度「クマが来た!」と叫びます。Bはやっとわけがわかり、Cに「クマが来た!」と叫びます。CはBと同様、最初はわけがわからず「へ?」と聞き直します。
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聞かれたB は自信がなくなり、もう一度A に「へ?」と聞き返します。A は、お前たちは何をしているのだと、もう一度「クマが来た!」と叫びます。B は思い出し、「クマが来た!」とCに伝えます。Cも理解して、Dに「クマが来た!」と叫びます。Dは初めて聞くので、「へ?」と聞き返します。聞き返されたCは、自分もつられて「へ?」と、もう一度Bに聞き返します。Bはパニックになったのか、A に「へ?」と聞きます。
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クマの危険を感じているAは、もう一度「クマが来た!」と言い、BはCに、CはDに、DはE に「クマが来た!」と言います。Eはボンヤリしたやつで「へ?」と聞き返し、DはCに、CはBに、BはAに聞き返します。これが最後と、Aはもう一度「クマが来た!」と叫ぶと、BCDが順に「クマが来た!」と伝言を伝え、やっと意志が通じて「クマが来た!」という危機情報を一致して認識するのです。
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最後にEが「クマが来た!」と叫び、全員で「クマが来た!」と言ったら、逃げ出します。安全な場所、運動場なら白線で○を描いておき、そこへ一番に逃げ込んだチームが優勝です。
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船長さんの命令
とても盛り上がって、何度もアンコールがかかる遊びです。学芸会の幕間指導とか集会活動などでも楽しめます。
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【遊び方】
「これから、先生がみなさんにいろいろ命令します。みなさんは、先生の命令どおり動いてください。ただし、『船長さんの命令です』と最初に言ったことだけをするのです。『船長さんの命令です』と言わなかったことはしてはいけません。」
「『船長さんの命令です』と言っているのにしなかった人、できなかった人はアウトですから、座ってください。また、『船長さんの命令です』と言っていないことをしてしまった人もアウトです。座りましょう。」
「 では、はじめます。立ちましょう。」
きっと、ここで立ち上がる子がいます。
「 アウト! 今立ち上がった人はアウトですよ。『船長さんの命令です』と言わなかっときにしたらアウトになるのでしたね。」
「でも、これでアウトではかわいそうですから、もう一度やりなおしましょう。全員座りましょう。」
正直に、子どもたちは座ります。
「アウトです。『船長さんの命令です』を忘れてはいけませんよ。」
「あれ? ほとんどの人がアウトになりました。これでは、ゲームになりませんから、『船長さんの命令です』みなさん座りましょう。」と言って、今までは練習であることを言い、いよいよ本番で『船長さんの命令です』が始まります。
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子どもたちがよく間違えるのは、次のようなときです。
「『船長さんの命令です』右手をあげましょう。はい、おろしましょう。」と動作を早く言ったり、右とか左とか、ほかに気をとられるような要素が入ると『船長さんの命令です』を忘れてしまいがちです。少し意地悪ですが、『校長先生の命令です』や『村長さんの命令です』を入れるとおもしろくなります。
・学級レクの活動を通して、ことばのセンスを磨き、ルールを守って遊ぶ大切さを学ぶ。
執筆/小宮山 繁 イラスト/林 幸・渡井しおり
COMPACT64『ことば遊びアラカルト』より