絶対はずさない学級レク『体も動かすことばゲーム』【ことば遊び】
本シリーズでは、遊びを通してことばのセンスを磨いたり、ルールを守って遊ぶ大切さを学べる「ことば遊び」を紹介していきます。今回は、身体も使って遊ぶ「ことばで楽しむゲーム」の紹介です。
【ことば遊び】『問題を出す』~学級レクリエーションに~
【ことば遊び】早口言葉や絵かき歌で言葉のセンスを磨こう!
確実にウケる学級レク!【ことば遊び】資料編
目次
落ちた落ちた
まず、約束を決めます。
「 落ちた 落ちた」と先生が言います。みなさんは「何が落ちた?」と聞いてください。 先生が「りんご」と言ったら、両手で受けてください。
先生が「カミナリ」と言ったら、おへそを押さえてください。
先生が「げんこつ」と言ったら、頭を押さえてください。
先生が「うんこ」と言ったら、手を後ろに回しましょう。
サッと行動することを競ったり、間違ったところを押さえたりすることを楽しみます。
【バージョンアップ版】
「今度は何が落ちてくるかわかりません。自分がほしいときは、手を前に出してもらいましょう。頭をかくした方がよいときは、手を頭に。いらないものが落ちてきたら、手は後ろに回しましょう。」と言って、いろいろなものを落とすことにします。「バナナ」「雨」「ケーキ」「ゾウのうんち」など、おもしろおかしくいろいろ落とします。
「小宮山先生」とか「お母さん」…これは困るでしょうね。受けとめたら大けがをしそうです。でも、スルーしたら薄情な人だと思われるでしょうね。どうしようと考えている子どもたちの、いろいろな反応や表情を見るのも楽しいものです。
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魚鳥木
先生の「魚鳥木、申すか、申すか?」という問いに、子どもたちが魚鳥木の種類を間違えないように答えます。
魚や鳥、木の名は、とっさに出てこないものです。何回か練習してから始めましょう。班対抗にしても楽しくできるし、個人戦にしてもおもしろいです。二人組で、交代で言い合い、先に5勝したほうが勝ちということにしてもいいでしょう。
上位語下位語の関係を教えることにつながることば遊びです。
「店・虫・野(菜)」(てんちゅうや)と変えても、同じ遊びができます。バリエーションをいろいろ考えて、楽しんでください。
伝言ゲーム
文を覚えて、次の人に伝えていくゲームです。
【遊び方】
・ 1 チーム5 人ぐらいにします。
・ 1 人が、リーダーの出す問題文を読み、覚えます。
・グループに戻って、こっそり次の人の耳元でささやき、伝えていきます。言い直しは、1回だけよいことにします。
伝える文には、いろいろな要素を盛りこむことができます。正しく伝えるための5つのW と1つのH を学習して、そういう文を意識的につくるようにすると、学習効果があがるでしょう。
だれが(Who) いつ(When) どこで(Where) なぜ(Why) 何を(What) どのように(How)
人間の記憶は、こぼれ落ちてしまうものですし、聞き違いでとんでもない内容にかわってしまうこともあります。最後に、どんな文章が伝わったかを書いて発表します。そして、6つの要素(5つのWと1つのH)が正確に伝わったかどうかを採点して発表し、競い合います。
例文
1)友達が、去年の冬、北海道の山の中で、熊と出会い、追いかけられたが助かった。
2)昨日の夕方、公園でねことダンスを踊っているお父さんを見てしまった。
3)4月19日火曜日午前9時、京都駅前に、リュックの中にお弁当と水筒と地図を入れ、赤い服に白いぼうし姿で集合します。行き先は比叡山です。
1)では、北海道が違う場所になったり、抜けたりするものです。
2)では、お父さんが友達の名前にかわると盛り上がります。
3)では、リュックの中身や服装の色が変わったりします。
たことたい
しっかり聞いて、アクションを起こすゲームです。
体育館・運動場バージョン
体育の時間などに、体育館や運動場のような広い場所でします。
【遊び方】
・白線を3本引きます。真ん中の(1)の線を境に、たこチームとたいチームが並んで立ちます。
・審判兼司会進行係の先生が「た〜た〜た〜た〜…たこ」と言ったら、たこチームの人は、たいチームの人を追いかけて、タッチします。たいチームの人は(3)の線の外まで逃げたらセーフ。線の中でタッチされたらアウトです。
・先生が「たい」と言ったら、今度は反対に、たこチームの人が(2)の線まで逃げます。
5回戦勝負にしたりして、工夫して楽しんでください。ときどき「た〜た〜た たぬき」などと言ったりして、子どもたちを混乱させましょう。
教室内バージョン
同じ遊びですが、室内でやる場合です。
【遊び方】
・机の上に新聞紙を丸めてつくった棒とヘルメット(帽子)を用意し、たいとたこが向かい合ってすわります。
・体育館・運動場バージョンと同様、名前を言われたチームの人は、棒で相手の頭をたたきます。名前を言われなかったチームの人はヘルメット(帽子)をかぶって防ぎます。