【相談募集中】理科専科の非常勤講師として肩身が狭い
理科専科の非常勤講師として働く先生から「みん教相談室」に相談が寄せられました。周囲が忙しくしている中、肩身が狭い思いをしているとのことです。國學院大學人間開発学部教授・寺本貴啓先生の回答をこちらでシェアします。
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Q. 自分のことだけをしているようで、申し訳ない気持ちに…
今年度、初めて公立小学校で理科専科として働いています。立場としては非常勤講師ですが、授業以外に必要な準備などで出勤日でない日にも学校へ行きます。その場合、他の先生方は行事の準備や会議をしているのに、自分だけ授業のことをしていて申し訳ない気持ちになります。そのせいか、自信なさげに周りと関わるようになってしまい、担任との連携がうまくいきません。(かえるのうた先生・30代女性)
A. 気負うことなく、授業づくりに取り組んでください
授業の準備に時間がかかることもあり、出勤日でない日も出勤されているとのこと、お疲れ様です。
回数を重ねるほど効率がよくなるようになると思いますので、「翌年も使えるように」を意識して準備し、ご自分の時間も大切にしていただければと思います。
誰が非常勤で誰が臨時任用なのかなどは皆さん知っていますので、先生が思っているほど、周りの先生方は「楽をしている」とか「手伝ってほしい」とか、思っていないものですよ。
役割分担ですし、時間外に準備をしていることもご存じだと思います。
私の知り合いの、いろいろな立場の先生方にも聞いてみましたが、担任の先生の立場からすると、理科の授業をしていただいて助かると思われている方が多いと感じました。
私から言えることがあるとすれば、「気負うことなく、自分の考え(授業をどうしたいのか)をしっかり伝えること」が大切だということです。
私が担任なら(たとえ忙しくてなかなか自分からは声をかけられなかったとしても)、先生のように非常勤の先生が「こうしたい」「こう思っている」と言われれば、できるだけ優先したいと考えます。
コミュニケーションをスムーズにするためにも、担任の先生との話をする機会を作ることは、お互いを知る意味で重要だと思います。
例えば、成績をつけることを考えて、子供たちの良い点や気になるところを報告する。1~2か月先の変更や準備に関する相談などから始めてみてはいかがでしょうか。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。