【相談募集中】教頭からのパワハラに耐えられない
教頭からのハラスメントに困っている先生からの相談が「みん教相談室」に届きました。ここでは、弁護士・川上大雅先生が法律家としての見解で回答した内容をシェアします。
目次
Q.教頭からのパワハラに耐えられません
回答者:弁護士 川上大雅
中学校で勤務しています。教頭との人間関係で悩んでいます。 教頭は感情の起伏が激しく、時折かなりの勢いで怒鳴りつけられることがあります。
伝えられていない仕事を締め切り当日に「前に言ってたよね」と投げつけられたり、まだ管理職しか知らない情報を話されて「なんでそんなこともわからないんだ!」と言われたこともあります。
怒鳴られるたび萎縮してしまい反論がなかなかできません。また、勇気を出して誤解を解こうとしても全く話を聞いてくれず、怒鳴り返されるばかりで取り付く島もありません。
他の教員も同じように怒られることはありますが、私がとりわけ多いです。更年期や、管理職のストレスもあるのだろうと自分に言い聞かせて我慢してきましたが、昨年度はボーナスの査定を下げられました。他にも別の教員の伝言を伝えただけで内容が気に入らないと怒鳴られたり、先回りして質問や確認をした時になんで今そんなことを言うんだとか私のせいだと言うのか、と怒鳴られたりすることが毎週のようにあります。
職場は「あの人はああいう人だから」という空気になっていて、誰かに相談しても解決策が浮かばず途方に暮れています。一番辛いのはやっていない事をやったと言われる事と、私の仕事や生徒に関する考え方を勝手に想像して悪い印象を作り、言われのない事で怒鳴られ続ける事です。
うまく受け流したり、攻撃対象にされないためにはどうすればいいか教えていただきたいです。 乱文、長文失礼いたしました。(匿名先生・20代女性)
A.公表するタイミングに備えて、証拠を積み上げることが大切です
逃げられるものなら逃げていただくなどして、とにかく心の平穏を確保していただきたいですが、そうもいかない状況であろうことを前提にお答えいたします。
どこかのタイミングでどこかに公表・主張するなどして行動を起こすときがきっと来ますから、その時に備えてとにかく証拠を積み上げることが大事です。
現在では長時間の録音が可能なボイスレコーダーがありますから、学校にいるときは常に持ち歩きましょう。怒鳴りつけられた直後に時計を見て時間を読み上げ、時間とともにボイスレコーダーに残しましょう。
思い出すのもつらいものですが、日時が記録できる形で日記をつけましょう。証拠は複数のデバイスに残しておくことが大事です。
嫌なことかもしれませんが、証拠が積みあがってくると状況が変わってきます。積みあがった証拠は心の安定にもつながってきます。いざというときの反論の材料にもなります。とにかく証拠を作ることを大事に過ごしてください。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。