6月・7月の中学年学級担任実務
6月・7月の学級担任実務をまとめました。学期末に向けて、早めの準備をしましょう。
執筆/東京都県公立小学校主任教諭・杉本竜太
目次
❶梅雨時の安全指導
校舎内の安全への配慮
梅雨の時季は、床の結露や雨具の水滴などで、床が滑りやすくなります。危ない箇所の床を拭いたり、あらかじめ危険な物は取り除いたりしておきましょう。
校舎内、登下校の安全指導
校舎内が滑りやすくなることや、登下校での傘の扱い方、雨で見通しが悪くなることなどを伝え、普段の生活と比べて気を付けるべきことを子供たちと話し合いましょう。
昇降口での指導
雨の日は、雨具の出し入れで昇降口が混み合います。注意深く様子を見守るとともに、必要に応じて指導しましょう。
屋内での遊び方・楽しみ方
雨のときに安全にできる屋内ゲームを考え、学級みんなで楽しめるようにしましょう。
❷個人面談の準備
内容の確認と資料作成
学習の様子だけでなく、運動会などの学校行事で活躍したこと、係活動でがんばったことなども事例を挙げて伝えられるよう、準備をしておきます。
学期のふり返りカードがある場合は、それを見せながら話をするのもよいでしょう。子供たちががんばったこと、成長した姿を具体的に伝えられるようにします。
掲示物などの環境整備
教室や廊下の掲示物を見直し、作品が全員分掲示されているか、コメントは適切か、作品が破れていないかなどの確認をしましょう。
❸通知表の作成
学校全体で通知表作成・確認までの流れが示されることもありますので、確認します。
評価資料の整理・確認
学習してきた教科、単元ごとの評価資料を基に、これまでの総括として評価をします。
学年に複数の学級がある場合は、日頃から学年で相談や確認をし、評価規準に基づいて評価していきましょう。
所見の記入
その子のがんばりや成長が伝わるように、具体的な言葉で書きましょう。そのためには、日頃から子供たちの様子をメモしておき、それを基に記入できるとよいでしょう。
内容の最終確認
管理職に確認してもらうことはもちろんですが、誤字脱字や不適切な内容がないか、学年など、複数の教職員で確認します。最後は、子供を思い浮かべながら、もう一度自分で読み返してみましょう。
❹一学期のふり返り
子供自身のふり返り
自分が一学期にがんばったことを、子供自身が実感できるようにします。ふり返りカードを使って個人で確認したり、学級目標と照らし合わせて、学級全体で話し合ったりするとよいでしょう。
教師のふり返り
年間指導計画に基づいたり、子供たちのふり返りを参考にしたりしながら、一学期の指導をふり返ります。一学期のふり返りを生かし、必要に応じて、二学期以降の指導計画を見直しましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年6/7月号より