【相談募集中】校長からの不当な評価に耐えられない
校長からの執拗なダメ出しや不当な評価に気持ちが押し潰されそうになっている先生から、「みん教相談室」に相談が届きました。ここでは、教育アドバイザー 多賀一郎 先生からのアドバイスをお届けします。
目次
Q.校長からの不当な評価に耐えられません
教職に就いて25年になります。20年前に正採用になり、失敗はしながらも担任としてやってきました。現在の勤務校は落ち着いた良い学校なのですが、校長から不当に低い評価を受けていると感じます。
校長は好き嫌いが激しく、嫌いな人にはわざと意地悪します。転勤初年度は教頭先生に励まされてやっていましたが、その教頭先生も現校長に職員室で職員みんなの前で何度も罵声を浴びせられ、転勤されました。そのあと来られた教頭は校長と同じように私の粗探しをします。いつも、いつも、ダメ出しをされ、校長のいう通りに動いた時だけ、特別良い評価、いつもは貰ったことのない評価、いつもは、文句をつけながらの平均評価です。
つらくてつらくて、元気もでません。 最初は気分転換していましたが、それも効かなくなってきました。転勤することも考えましたが、家族、夫、同職をはじめ、信頼のおける友達、先輩全員から、良い学校なので絶対に出てはいけないと言われ、我慢することにしました。気持ちの持っていきようがないのですが、できる限り公私にわたり楽しもうと思っています。しかし、つらさから押し潰されそうになっています。(のりさん先生・50代女性)
A.教師の評価は子どもたちと保護者がするのです
のりさん先生のお気持ち、よく分かります。僕は、保護者と子どもたちから圧倒的な支持をいただいていたと思いますが、それも管理職の気に入らなかったのかもしれません。職員のほとんども支持してくれていましたが、びくびくしながら職員室にいたものです。
公立は異動することが可能なのですから、来年度もその校長なら、転勤を希望しましょう。
毎日、「こんなこと言われるんじゃないか。また何か指摘されるんじゃないか」と、委縮した気持ちになっているのでしょう。僕も経験したから、よく分かります。
おそらく真面目なあなたは、校長に対してくってかかることもできなければ、無視して顔も見ないようにもできないのでしょうね。
でも、心の中につらい感情を貯めておくと、心身の異常にもつながります。どこかで吐き出すところが必要です。職場の仲間の信頼できる人と、陰口をたたいて吐き出しましょう。校長と出会ったら笑顔で挨拶しながら、 心の中で悪態ついたっていいじゃないですか(口に出てしまわないように気をつけてくださいね・笑)。
人は清廉潔白では生きづらいものです。マイナスの感情は誰にでもあるものです。それをいろんな形で吐き出すようにしましょう。
それから、何をやっても評価してもらえないことは分かっているのだから、初めから管理職からの評価は期待しないことです。
「自分の評価は子どもたちと保護者がするのだ」ということを肝に銘じて、子どもたちとの時間に邁進しましょう。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。