三学期のふり返り【小四】
よりよい進級をするためにも、ふり返りをきちんと行い、自分自身のことをより深く理解できるようにしましょう。
執筆/東京都公立小学校教諭・谷平真佑子
目次
五年生へ向けて
四年生の三学期が終われば、次は五年生。本格的に高学年への仲間入りを果たし、子供たち自身の学校での役割も増えてくるでしょう。
よりよい進級をするためにも、ふり返りをきちんと行い、自分自身のことをより深く理解させておきたいものです。
ふり返りカードの活用
ふり返りも視覚化することが大切です。そこで、ふり返りカードを作ります。考えたことを整理したり、自分で認識したりするために、書いて残し、「見える化」しましょう。
学期当初に作った「めあてカード」があれば、それに合わせた「ふり返りカード」を作成します。以前作ったカードと対応させることで、めあてに沿って自分はどうだったのかを考えることができます。
ふり返りカード例(めあてとセット)
学習面・生活面に分ける
ふり返りを行うときには、学習面と生活面に分けて考えさせます。
ふり返りのポイント
学習面
- 各教科への臨む姿勢はどうだったか
- 得意なこと、苦手なことの変化
- 宿題について
生活面
- 自分一人でできるようになったり、習慣化したりしたこと
- おうちのお手伝いについて
四年生もしめくくりの時期なので、より具体的に考えられるとよいでしょう。
学習面では、できるだけ各教科について考えさせます(最低でも主要科目は必ずふり返ります)。
取り組む姿勢から、努力してきた過程や実際の成果まで具体的にふり返ります。
国語なら、意欲的に音読したりていねいに漢字を書いたり、文章の構成を考えたりできたか。そして知識が増えたり、考える幅が広がったりしたかといったことです。普段教師が評価していることを自分自身で評価させるイメージです。
生活面では、学校生活のことももちろんですが、家庭での過ごし方(早寝早起き・お手伝いなど)についてもふり返らせましょう。
自分の成長を感じたり、もう少し努力が必要だと認識できるようになると、今後の改善につながっていくでしょう。
『教育技術 小三小四』2021年3月号より