学級活動(2)ネットトラブルを減らそう
学級活動(2) は、子供たち一人ひとりが自分に合った目標を意思決定し、目標達成のために取り組む活動です。今回は、子供たちの身近にあるネットでのトラブルを減らすための実践例を紹介します。
執筆/福岡県公立小学校教諭・桑野美咲
目次
事前
事前にアンケートを行い、子供たちのネットトラブルの経験を出させておきます。
また、社会科や道徳科でネットトラブルについて学習しておき、関連して考えさせることもよいでしょう。
本時
アンケート結果の提示
ネットトラブルについて、アンケート結果を提示します。どのようなトラブルがあったか示すことで、経験がないと答えた子供も、身近にあるトラブルについて考えることができるようにします。
予想されるネットトラブルの例
- SNSに嫌なことを書かれた。
- 動画を勝手に載せられた。
- オンラインゲームで嫌な言葉遣いをされた。
- オンラインゲームで課金していないことを冷やかされた。
- 急にアカウントをブロックされた。
原因の発見
どうしてネットトラブルが起こるのか、その原因について考えさせます。
意見を出させた後、ネットトラブルの原因は、日常のモラルにつながっていることを確認します。
解決方法の話合い
よりよい解決方法を見つけるために、グループや全体でネットトラブルを減らすために気をつけることについて話し合わせます。
ネットを使うときだけでなく、日常の視点でも考えさせましょう。
具体的な目標の意思決定
自分の課題に合った目標を決定することができるようにするために、具体的に想定させます。意思決定したものはワークシートに記入させましょう。
事後
目標達成に向けての実践
1週間程度期間を決め、実践させます。ワークシートに毎日チェックさせ、実践後に振り返りを書かせましょう。
また、学級通信等を活用し、保護者に授業の内容を伝えて啓発することも大切です。家庭でインターネットの使い方について、改めて話し合ってもらえるとよいですね。
イラスト/高橋正輝
『教育技術 小五小六』2021年2月号より