ゲストティーチャーへ「感謝の会」実践のポイント
ゲストティーチャーの方々は、子供たちの意欲を高め、専門的な知識を教えてくださっています。新型コロナ禍においても、学校教育に協力していただいたゲストティーチャーの方々へ「ありがとう」の気持ちを伝えましょう。
執筆/福岡県公立小学校教諭・甲のぞみ
目次
対象となる方々
- 総合的な学習の時間のゲストティーチャー
- 外国語ALT
- 地域の見守り隊
- ボランティア
方法
- 手紙やメッセージ
- 感想文
- 写真
- 学んだことを生かした作品
- 動画
学習中に、写真や動画などのデータをとっておくとよいでしょう。
事前に
子供たちに問いかけましょう。
子供たちと一緒に
学級会を活用して、子供たちと一緒に計画を立てましょう。
話合い
話し合ったことの実践
感謝の会の当日
学級会で話し合ったことをもとに、子供たちが会を進めていけるとよいですね。
振り返り
感謝の会を行えない場合
コロナ禍の今は、子供たちとゲストティーチャーが直接会うことなく、動画で話をしていただいた例もあると思います。その場合も、きちんとお礼を伝えましょう。
学習前
子供たちに、学習のために時間をとっていただいたことを伝える。
学習中
動画を見ている子供たちの様子を写真や動画で撮影する。
学習後
ゲストティーチャーへ電話し、お礼と子供たちの様子を簡単に伝える。また、感想文などを持ってお礼に伺うことを伝える。
作品完成後
ゲストティーチャーへ電話し、直接伺う日時を決める。
ゲストティーチャーが離れた場所に住んでいて、直接伺うことができない場合は、お礼の手紙や作品を郵送で送りましょう。郵送する際にも、連絡を行いましょう。
留意すること
相手の状況を考える
電話連絡をするのに都合のよい時間帯があるかと思います。最初に連絡した際に確認しておくとよいでしょう。また、ゲストティーチャーの方々が困らないように、事前の打ち合わせで話してほしい内容や、子供たちからの質問等を必ず伝えましょう。
学年や学校で協調する
学校でゲストティーチャーを呼ぶ場合は、担当教師から、「お礼に感想文を渡します」等の提案がある場合もあります。その場合は、その提案に合わせるか、同学年で内容をそろえることを前提にして担当教師に相談しましょう。
来年度にもつながるようにする
校区の方の場合、今後も様々な場面でお世話になります。お礼を届ける際は、管理職や担当教師に伝え、一緒に伺うことも考えましょう。
ゲストティーチャーの方々のおかげで、子供たちの世界は広がります。ゲストティーチャーと教師や子供たちとの出会いは一期一会です。その出会いを大切にし、ゲストティーチャーの方々に「学校へ行ってよかったな」「話ができてよかったな」と思っていただけるように、「ありがとう」の気持ちを伝えていけるといいですね。
イラスト/菅原清貴
『教育技術 小五小六』2021年2月号より