• 勉強マーク小学館ロゴ
  • facebookアイコン
  • twitterアイコン

【教師の働き方改革】教室仕事を効率的にこなす2つのアイディア

2019/7/15

自分自身の時間や家庭での生活を大切にしながら、楽しそうに働く先生は、その姿を見ている子どもにとって実は、それだけで大きな教育効果を生みます。教師という仕事を輝かせるための「働き方改革」の一つとして、「働く時間を短くできる実践」のご紹介です。


教えてくれたのは…

髙橋朋彦先生

高橋朋彦 先生

たかはし・ともひこ。千葉県公立小学校教諭。1983年千葉県生まれ。山梨大学工学部出身。日本学級経営学会、教育サークル「スイッチオン」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』(明治図書)がある。

早く帰るのは「なんのため?」

ここでの「働き方改革」を、【働く時間を短くすること】とします。私は、働く時間を短くすることを目的にしていた時は、早く帰ることはできませんでした。しかし、今では遅くとも17時30分には帰宅することができます。それは、「なんのために働く時間を短くするのか」という目的ができたからです。

私が初任の頃、先輩に質問したことがありました。その先輩はたくさんの分掌を抱え、40人近い学級の担任だったにも関わらず、17時すぎには帰宅していたからです。

「なぜ、そんなに仕事が早いんですか?」

「勤務時間内にほとんどやっているからだよ」

「なんのために早く帰るんですか?」

「新作のゲームをするためだよ」

その目的に衝撃を受けつつ、「早く帰る目的があると、働く時間を短くできる」と学びました。しかし、早く帰る目的がない私は、その後しばらくの間、働く時間を短くできませんでした。

それから数年後、早く帰る目的ができました。それは、「娘が生まれたこと」です。娘はとても可愛く、一緒にいる時間を長くしたいと思いました。「家族のために早く帰る」という目的ができました。すると、短時間でできる仕事を見つけたり、今まで無駄にしていた隙間時間を活用したりできるようになりました。

早く帰る目的はなんでもよいと思います。

  • ゲームをするため
  • 家族と過ごすため
  • 映画を見るため
  • 漫画を読むため

「早く寝るため」も素敵な目的だと思います。

自分にとって大切な目的をつくった時、働く時間を短くすることができるようになります。

1日の教室仕事はこれで管理『机 to do』&『カゴ配付物』

1日の教室での仕事は山ほどあります。

「丸付けを終わらせなくては!」

「提出物はどれをチェックするんだった?」

「配付物、全部配ったかな?」

など、管理しきれません。しかし、全部やらなければ信用に関わります。

そんな時は、次に紹介する『机 to do』『カゴ配付物』の2つの工夫をするだけで、1日の仕事忘れずに全てこなすことができます。

『机 to do』

机 to do

❶教室での仕事を教師用机に全部載せる。
・宿題 ・提出物 ・テスト直しの確認 ・アンケートの集計 など

❷机の上を片付けながら1日を過ごす。

❸返却物は、『カゴ配付物』(下写真)へ、職員室に持っていくものは職員室へ。

❹机上にものがなくなれば、教室仕事は終了。

『カゴ配付物』

カゴ配布物

❶写真のようなカゴを用意する。(カゴにレターケースを付けています)。

❷子どもに配るものを全てカゴに入れる。

・宿題など、チェックしたものはカゴへ

・配付物は、横のレターケースへ

❸カゴからものをなくして、教室仕事は終了。

通知表所見「生活面は鮮度が命」「学習面はデータが命」

通知表の総合所見を書く特に、

「あの子の良いところはなんだったかな?」

「せっかく書いたのに、整合性が取れていない」

このような事はありませんか?

総合所見を生活面と学習面とに分けて、次のようなことを意識することをお勧めします。

生活面は鮮度が命

❶ 子どもの輝く行動を見つける。

❷ すぐに通知表の生活面に◯をつける。

❸ 総合所見の生活面だけ書く。

★ 名簿でチェックし、気付いたらどんどん通知表に書くことをお勧めします。

掃除をする子を見ている先生と通知表への入力の例

学習面はデータが命

❶ テストの素点はすぐに入力する。

❷ 早めにノートや提出物をチェックする。

❸ 素点が全て入り次第、所見を書く。

★ 学習面の所見は、評定が入るまで待ちます。書き直しが一番のタイムロスです。

パソコンで入力している先生

「働き方改革」について考える

今回は、「働き方改革」を【働く時間を短くすること】として、私の実践を紹介させていただきました。しかし、働く時間を短くするだけで、働き方改革と言ってよいのでしょうか?

私は、働いている時間自体を輝かせることが一番の働き方改革だと考えます。いくら働く時間を短くしても、教師が学校や学級で過ごす時間が輝いていなければ、教師だけでなく子どもも輝きません。

教師が輝くためには、学び続けることが大切です。そして、子どもや仲間、家庭を大切にし、教師という仕事を輝かせる「働き方改革」を私は続けていきます。

〈参考文献〉坂本良晶『さる先生の「全部やろうはバカやろう」』(学陽書房)

イラスト/コダシマアコ

『教育技術 小一小二』2019年7/8月号より

★小学館『みんなの教育技術』Webサイトでは小学校の先生に役立つ情報を毎日発信中★ぜひお気に入り登録して最新記事をチェックしてください!
↓↓↓
『みんなの教育技術』トップへ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

関連する記事

職員室記事一覧

話題の校長、桜丘中・西郷先生が「校則をなくした」真の意図とは?

校則や定期テストを廃止したことが話題になり、各種メディアで大きく取りあげられた東京都世田谷区立桜丘中学校。校長の西郷孝彦先生に、自由な発想で学校改革に取り組む桜…

2019/12/14

イライラ教師のアンガーマネジメント

何かと子どもたちの荒れが騒がれる11月ですが、教師も神経をとがらせたり、イライラする時期でもあります。そこで、教師のための怒りのコントロール方法について、専門の…

女性教師が提案!私の働き方改革

働き方改革は教師の世界でも例外ではありません。手間をかけずに実現する仕事に役立つ情報収集の方法や、時短でできる日焼け止め対策、家庭との両立など、女性ならではの視…

【まとめ】小学校教育実習の挨拶・お礼状・心がけ

ドキドキの教育実習。子どもたちとふれあえるのが楽しみな一方、どんな挨拶をすればいい? 子どもたちは話を聞いてくれる? お礼状はどうすれば? …などなど、わからな…

時短テク
【時短術】全国教師のリアルな時短アイディア

自分なりの仕事の効率化や時短の方法を、全国の先生たちに聞きました。即マネしたい手軽なものから、意外なアイディアまで、全国の先生たちへのアンケートで集まったワザや…

2019/10/28

青空と白い雲
自らの心と体を守るための「教師のストレスチェック」

教師が健康な心の状態を保つためには、常に自分のコンディションを知っておく必要があります。ここで紹介する「ストレスチェックリスト」を試してみましょう。

【新採先生へ】自分の教育観を作るための「学び」とは

新採教員として生活を始めたみなさん、学校にも慣れてきたら、自分自身の教育観を作り、教員としてのステップアップを目指していきましょう。オーソドックスな視点を大切に…

明日からできる!働き方改革のヒント

世界中の教師の中でもっとも労働時間が長いと言われている日本の先生。効率化できる仕事は少しでも時間を短縮して、笑顔で子どもたちと向き合う時間をできるだけ長く確保し…

2019/9/12

慌ただしく働く先生
NO残業で成果あり「とっておき時短術」Q&A

行事が多く、何かと気ぜわしい二学期。教材の準備、テストの丸付けやノートのチェック、保護者への対応などに追われ、今日も残業…という先生も多いようです。残業の原因を…

【教師の働き方改革】残業時間を減らす45分単位の時短テクニック

【働き方改革】質を落とさずに効率よく働くため、授業と同じく45分単位の残業時間割を作って働きましょう。その他にも、効率的に働くためのアイデアをご紹介します。業務…

2019/7/23

もっと見る