三学期の学級目標、あいうえお作文・合体式で作ろう
三学期の学級目標を立てる際のポイントを解説します。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・谷平真佑子
目次
まとめの時期
三学期は一年を通じて、その学年のまとめの時期です。三学期の学級目標を立てることで、学年のラストスパートと同時に、次の学年に上がるという気持ちを高めさせましょう。
三学期の学級目標は、一学期・二学期の反省を生かした新たな目標を考えさせます。
内容としては、二学期の学級目標の一つがまだ達成できていないと子供たちが感じているのであれば、それに焦点を当てた目標にします。
それらが達成できていて、学年のまとめとして新しく学級目標をつくりたいとなればそうします。いずれにしろ、子供たちの声を聞きましょう。
方向性をもって話し合う
子供たちから案を出してもらうときに意識したいことがあります。それは、方向性をもつことです。ただ言いたい放題に発言させ、まとまりがなくなってしまうことは避けましょう。
例えば三学期なら、今この学級に必要なことや学年のまとめとして自分たちがどうありたいか、そのために何をしたらよいか、といったことを考えます。学級での方向性をある程度決めたうえで、より具体的な内容について話し合います。
あいうえお作文と合体式
どのような形で学級目標を仕上げるのか、いくつか提案してみるのもよいでしょう。個人的には、あいうえお作文や合体式がお勧めです。
あいうえお作文は、ある言葉の頭文字で文章をつくります。その言葉は後付けでもよいし、文章を考えてから言葉をつくることもできます。例えば「なかよし」という言葉を選んだら、
な…仲間を大切にする
か …考えてから話す
よ…よいことをたくさんする
し…仕事を頑張る
と文章をつくります。あいうえお作文は子供たちも楽しく考えられます。
合体式は、出た言葉をそのまま合わせるタイプです。例えば、「みんなで協力し合い、もりもり食べて元気に遊ぶ四年生」といったものです。
こちらは、出た意見を二つか三つぐらいにまとめ、それを一つの文章にすればよいので、意見が割れても一つにまとめやすいでしょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年1月号より