冬を楽しむ集会活動アイデア4選
寒さが本格化するこの時期こそ、季節を感じて学級みんなで楽しめるような集会活動をしてみましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・山本恭兵
目次
季節感を味わい、友達と認め合って楽しむ集会活動
子供たちは寒くても体を動かすことが大好きです。「冬」から楽しいことをたくさん思い浮かべることができるでしょう。集会でどんなことをしたいか、子供からいろいろなアイデアが出てくるように促しましょう。自分たちの意見が生かされて楽しい時間を過ごすことで、活動後に自信を深めることができます。また、「次の学年までみんなでがんばろう」と意欲を高めることができます。
活動のめあてとふり返りをしっかりと
集会は、活動のめあてをきちんと意識することが大切です。今回は冬を楽しむ集会ですが、それだけではなく、「みんなで力を合わせよう」「みんなのよいところを見付けよう」などの人間関係の深まりに関することも入れ、ふり返りで達成感を得られるようにしましょう。
冬を楽しむ集会〈活動例〉
天まで届け、凧揚げ大会
一人ひとりがビニール袋などを使って凧を作っておきます。集会の際に、みんなで校庭などで凧揚げを楽しみましょう。上に高く揚がるだけでなく、デザインや作り方の工夫や、揚がり方の面白さなども評価のポイントに入れて、いろいろな賞を用意してもよいでしょう。凧揚げの際は、付近に危険なものがないか事前によく確認をしておきましょう。
どちらが勝つか? 北風と太陽
こおり鬼の要領で、鬼役の北風がマントを身に着けてみんなを追いかけます。捕まってしまうとその場で固まりますが、味方の子供が二人以上で手をつないで捕まった子を囲むと太陽が出てきて、無事に戻ることができます。捕まった子を助けるために協力することが必要となり、自然と仲が深まります。
他にも、かげふみや鬼ごっこなど、外で思いきり体を動かす運動を取り入れることはできます。おしくらまんじゅうのように接触が多いものは避けましょう。
また、次のように、教室内でも楽しめる活動もあります。
みんな笑顔に! 福笑い
グループに分かれて、福笑いをします。一人ずつ目や鼻などのパーツを分担すると、みんなで作っていることになって楽しいです。
できた顔は教師がその場で写真を撮り、最後に一斉にテレビなどに映すと、他のグループと比較できて楽しめます。クラスのキャラクターの顔を使っても盛り上がります。
落ち葉や枝でアート大会
校庭などで落ち葉や枝、ドングリなどを集めておきます。グループごとに、それらの材料でお題に合わせて作品を作ります。屋外で行う場合は、その場で材料を集めると自然と協力する姿が見られます。これも写真に撮っておいて、後からみんなで鑑賞するとよいでしょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2021年1月号より