みんなで評価し合う、二学期の係活動ふり返り
二学期の係活動をふり返りましょう。ここでは、「クラス全員で互いに評価し合うふり返り」の方法をご紹介します。課題を見付けつつ、これからの自信につなげられるといいですね。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐藤あすか
目次
なぜふり返りを行うの?
二学期の係活動はどうでしたか? よかったこと、反省点、いろいろあるかと思います。子供たちが二学期の係活動をしっかりふり返ることで、よかったことは三学期への自信になります。
そして「うまくいかなかったなあ」という反省点は、三学期の目標になります。三学期の係活動に向けて、ぜひ二学期末には係活動のふり返りを行ってみてください。
係活動をふり返る目的は…
・よかったことを自信にするため
・課題点や反省点を次の活動に生かすため
ここでは、「クラス全員で、互いに評価し合うふり返り」の方法をご紹介します。「係発表会」という形でふり返る方法もあります。
「みんなで評価し合う」ふり返りのやり方
担任が事前に準備するもの
①全ての係名が書いてある短冊
②係名が書いてあるB4サイズの画用紙
③透明なビニール袋(係の数分)
④ふり返り用紙
子供が準備するもの
手順
①担任は全員に、係名の書いてある短冊を配る。
②子供たちは、それぞれの係名が書いてあるところに「その係のよかった活動」「もっとこうするとよいと思ったこと(アドバイス)」などを書く。
③書き終わったら、はさみで係ごとに切り分ける(ここまでで15分ぐらい)。
全部書き終わっていなくても、授業開始から15分経ったら、全員切り始める。
④切り終わった子から、黒板に貼ってあるそれぞれの係の袋に、カードを入れていく(5分)。
書けなかったカードは入れない。
⑤全てのカードが入ったら、係ごとに分かれ、袋の中身を係名が書いてある画用紙にのりで貼る(10分)。
⑥完成した台紙を見て係ごとにふり返りを行い、「ふり返り用紙」に書く( 10分)。
もらえたカードが少ない係は、「書いてもらえなかった理由」があります(活動をほとんどしなかった、など)。担任はそれについても触れ、子供たちにはその点についても考えさせます。
本来なら、この場面が活発になりますが、今は近い距離で大きな声での相談はできません。相談をせず、カードが貼られた画用紙を見ながら、一人ひとりが「ふり返り用紙」に自分のふり返りを書くのも、方法の一つです。
うまくいかなくてもいい、まずはやってみよう
今回は学期末にまとめてふり返りをする方法を紹介しました。まずはやってみて、自分なりにやりやすい方法を見つけていってくださいね。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年12月号より