学習面と生活面両方で考える二学期のふり返り
二学期は三学期間の中で最も長く、一学期や三学期と比べて行事なども多いことでしょう。その分、子供の成果も目に見えて表れやすくなります。ていねいにふり返りをしていきましょう。
執筆/東京都公立小学校教諭・谷平真佑子
目次
学習面と生活面
学習面では、各教科をはじめとし、具体的なふり返りができるとよいでしょう。ふり返りカードを活用し、◎・○・△で自分で答えさせることもできます。
項目例では、「宿題を毎日きちんと行った」、「自分の意見をもつことができた」、「漢字は何度も練習することで、覚えることができた」といったことです。学級で決めためあてや教師が特に意識させてきたことを項目に入れるとよいでしょう。
生活面でも同じようにふり返らせることができます。
項目例では、「進んであいさつができた」、「手洗いをこまめに行った」、「忘れ物をしないように準備をした」といったことです。
◎・○・△で答えるものは比較的答えやすいでしょう。例えば、生活面での「忘れ物をしないように準備をした」という項目で○か△か悩んでいる子供がいれば、「週に一回できなかったら△にしよう」といった声かけをすることもできます。
文章でふり返る
ふり返りシートには、◎・○・△で答えるだけでなく、がんばったことや印象に残ったことなどを文章で書かせる欄を設けましょう。なぜなら、子供一人ひとりでがんばったことや印象に残ったことがあり、それぞれ違うからです。
文章から子供の成長を読み取ることもできます。二学期のふり返りをしっかり行うことで、冬休みや三学期につながるようにしましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年12月号より