12月の学級経営・実務
12月の学級経営実務についてまとめました。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐々木陽子
目次
二学期のふり返り
二学期の学習面と生活面をふり返ります。自分のめあてに向かってがんばることができたのか。何をがんばり、どのくらいできるようになったのか。めあてカードなどを利用してふり返り、次につなげていくことが大切です。
教室をピカピカに磨く
いつもの清掃に加えて、普段あまり手が行き届いていない場所も清掃していきます。今年は、消毒スプレーや除菌シートなどもフル活用していきましょう。
これらの場所は、汚れや埃でいっぱいです。子供と分担するなど、年末までにやることを明確にして教室をピカピカに磨いていきましょう。
冬休みについて
生活指導では、早寝早起きの健康管理から、帰宅時刻の確認などポイントを絞って話をします。特に冬休みは、お年玉の使い方など、お金に関するトラブルが増えます。今までにあったお金のトラブルの話などを紹介して、注意を促していきます。
冬休みの宿題については、各学校や学年によってさまざまです。書き初めをはじめ、ドリルやスキルなど、やるべき宿題は一覧表にしてチェックができるようにすると取り組みやすいようです。
書き初め
冬休みの宿題として出し、休み明けに校内で書き初めの行事を行う学校も多いでしょう。ですから、冬休みに入る前に、ポイントを押さえて指導をします。文字の書き順を確認して、はねやはらい、止めに注意してバランスよく書けるようにしましょう。
寒さに負けない外遊び
寒い日が続くと、休み時間に外に出ない子が増えてきます。体を思いっきり動かし、体力的にも精神的にもパワーを発散させることは、子供の成長のためにも大切です。クラスで曜日や時間を決めて、外遊びをみんなで楽しめるとよいですね。
個人面談の準備
保護者も、自分の子供は日々の学習はしっかり理解できているのか、生活態度は乱れていないか、友達関係はうまくいっているのかなど、知りたいことでいっぱいです。
前回の個人面談で話し合った内容含め、我が子は課題を達成できているのか、努力を重ねてがんばっているのかなど、担任から見た様子を聞きたいと思っています。
そうした保護者の思いを受けとめ、具体的な話ができるように、成果物やワークテストなどの準備をしておきましょう。
保護者会の準備
二学期に最後の保護者会を行う学校もあるでしょう。
教室や廊下に掲示する子供の作品は、全員の作品があるのか、誤字脱字や不適切な表現はないのか、事前に確認しておきましょう。
個人的に話したい保護者もいるので、保護者会の後には少し教室に残り、様子を見るようにしたいものです。
通知表の作成
通知表は学年でよく話し合い、評価規準に基づいて評価をしていきます。
所見は、成長している面やがんばっている面などよいところを取り上げ、具体的に記入していきます。子供の様子で、記入することに困った場合は、専科の先生や周囲の先生に聞き取りをしたり、日々の言動をよく観察したりすることで具体的に書くことが見付かるでしょう。
最終的には学年主任や管理職に内容を確認してもらいます。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年12月号より