子供の資質・能力を育てる!ジャンル別「BOOKガイド」【小三小四】
中学年は「お話の中に自分が入り込む」時期から、「お話を読む自分を俯瞰できるようになる」時期への移行期です。ここでは、おすすめの本をジャンル別に紹介します。
お話しを伺った方/
東京都世田谷区立烏山小学校校長・廣石雄司
東京都世田谷区立烏山小学校副校長・橋口直美
東京都世田谷区立烏山小学校教諭(図書主任)・冨田久美子

目次
子供の世界を描いた本
『かあちゃん取扱説明書』

いとうみく/作
佐藤真紀子/絵
(童心社)
口うるさいかあちゃんに機嫌よく過ごしてもらおうと、取扱説明書を作ることにした哲哉。でも一枚上手なかあちゃん。家族がお互いを思い合う姿が描かれています。
『ジュディ・モードはごきげんななめ』

メーガン・マクドナルド/作
ピーター・レイノルズ/絵
宮坂宏美/訳
(小峰書店)
いたずら好きで元気な女の子ジュディと、周囲のみんなとの何気ない日常が描かれた物語。アメリカの学校の様子もよく分かります。
『 三年二組、みんなよい子です!~おしごとのおはなし小学校の先生』

くすのきしげのり/作
下平けーすけ/絵
(講談社)
滝野先生が提案した「よい子の石」という取組を通じて、三年二組は結束を固めます。クラスのみんなが一歩夢に近づく姿が描かれています。
『ウエズレーの国』

ポール・フライシュマン/作
ケビン・ホークス/絵
千葉茂樹/訳
(あすなろ書房)
いつも一人でいるウエズレーは、自由研究で自分の国をつくることにしました。好きなことを貫くウエズレーの姿に勇気をもらえます。長期休み前の読み聞かせにおすすめです。
不思議で楽しいお話
『アヤカシさん』

富安陽子/作
野見山響子/絵
(福音館書店)
物に憑く精霊「アヤカシ」の姿が見えるようになったケイ。アヤカシの正体を追ううちに、器に残った記憶とつながっていきます。時を超えたファンタジーです。
『びりっかすの神さま』

岡田淳/作・絵
(偕成社)
始のクラスはテストやかけっこでびりになると、羽の生えた小さなおじさん、びりっかすさんが現れます。競争やがんばることについて考えさせられる物語です。
『本気でやれば、なんでもできる!?』

ジョン・ヨーマン/作
クェンティン・ブレイク/絵
三原泉/訳
(徳間書店)
先生に「いっしょうけんめいがんばれば できないことなんてない」と励まされたビリーは、友達に「頭に角を生やせる?」と言われました。はたして…。