小学校教員の「失敗談」告白集【授業編】
『みんなの教育技術』で募集した、全国の先生方の「失敗談」をご紹介します。ここでは、授業に関する失敗事例を教えていただきます。

目次
子供に「やってはいけない」と指導したことを、自分がやってしまった
初めて一年生を担任した夏の日のこと。生活科の授業で水遊びをすることになりました。子供たちに事前指導で「水をかけられたくないお友達もいるので、ゾーンを分けます。屋根のあるところにいる子には水はかけちゃだめだよ」と何度も伝えて外に出ました。
いざ水遊びを始めると、勢い余って私が屋根の下にいる子供に思いきり水をかけてしまい、子供たちが泣きだしてしまいました。その後保護者にお詫びをしたところ、「全然大丈夫!」とおっしゃってくださいましたが、しばらく子供との間にはわだかまりがあったような気がします。(福岡県・女性・25歳)
学級で育てていた野菜を、ある子がフライングで収穫
教師2年目、二年生の担任のとき、すぐに離席をして外へ出てしまう子を受け持ちました。新米の私はどのように支援したらよいか分からないまま、どうにか一日一日を乗り切ろうと必死でした。
ある日の授業中、気付くと、その子が教室にいません。何分か経ち、教室に帰ってきましたが、その子の手には、みんなで大切に育て、収穫を待ちわびていた水菜ときゅうりが!! しかもまだ食べるにはほど遠い大きさ……。あのときの教室の空気は忘れられません。(鹿児島県・女性・27歳)