充実した冬休みを過ごすための指導とは
冬休みは年末年始の行事などが多く、子供たちは冬休みを楽しみにしています。この時期ならではの経験が、たくさんできることでしょう。そのためにも、夏休みのふり返りを思い出して、子供たち一人ひとりがめあてをもち、有意義に過ごすことができるように指導をしていくことが大切です。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・杉本竜太
目次
冬休みならではの経験を
この時期ならではの行事や伝統に触れるよい機会です。家族で過ごす時間も多いことでしょう。充実した楽しい過ごし方について、学級で具体的に話し合ってみましょう。
家庭での役割
学校での当番活動の経験を生かし、自分にできそうなことを事前に考えることができるようにします。家族の一員として、責任をもって役割を果たすことの大切さに気付くことができるようにしましょう。
来客の対応や新年のあいさつ
年賀状を書いたり、新年のあいさつをしたりして、礼儀やマナーを身に付けることも大切です。
よりよい生活リズムを
冬休みは、年末年始の行事などもあり、生活リズムが乱れがちです。旅行や外出を予定している家庭もあるかもしれません。冬休みの家庭学習と関連させながら、よりよい生活リズムや生活習慣を続けていこうとする意識付けをすることが大切です。
安全に過ごすために
子供たちの安全に関わる指導には、次のようなものがあります。学年で相談をしながら、子供たちの実態に合わせて指導をしましょう。
交通安全
- 道路の渡り方に気を付ける。
- 道路の飛び出しに注意する。
外出時の約束
- 「だれと」「どこに行くのか」「何時頃帰るのか」を家の人に伝える。
- 帰宅時間を守り、暗くなる前に帰宅する。
- 公園など、多くの人が一緒に過ごす場所では、周りの人の迷惑にならないように行動する。
- 子供だけで、ショッピングセンターやゲームセンターに行かない。
- お年玉などのお小遣いを持って遊びに行かない。
- たこあげをする際には、電線のないところで家の人と行う。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年12月号より