ユニバーサルデザインを取り入れた授業づくりをしよう
学習中に集中が続かなかったり、そもそも何をするか理解していなかったりと、授業に取り組めない原因は子供によってさまざまです。どんなことに困っていて、どのような支援が必要なのかを見極めることが大切です。同時に、ユニバーサルデザインを取り入れた授業づくりを意識することで、特定の子供だけでなく、より多くの子供が授業に安心して参加できるようになります。ユニバーサルデザインを意識しながら授業づくりを行いましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・藤井 翼

目次
学習の見通しがもてる工夫
前時まで
単元の学習計画や、前時までの学習の足跡を教室に掲示しておきます。それを授業の導入場面で活用することにより、「単元のゴールに向かって本時はどのような学習に取り組むのか」が明確になったり、前時までの学習と比較することで学習が深まったりします。
子供たちの刺激にならないように、なるべく教室前面ではなく、掲示する場所に配慮しましょう。
本時
本時の学習の流れを掲示することで、活動に見通しをもつことができ、安心して学習に取り組むことができます。学習の展開に合わせて矢印などの目印を動かすことで、子供たちは何を学習しているかが理解できます。