12月の学級担任実務のポイント
12月の学級担任実務をまとめました。計画的に学期末の準備をしましょう!
執筆/神奈川県公立小学校教諭・藤井 翼
目次
①個人面談の準備
内容の確認と資料作成
教科の学習や学級活動などの評価資料を用意し、事例を挙げて話す準備をするとともに、これまでの保護者との話を確かめ、個人面談の方針を決めます。子供自身が書いた二学期までのふり返りカードやキャリア・パスポートなどを提示しながら話すのもよいでしょう。
掲示物などの環境整備と確認
教室の中はもちろん、廊下の掲示物にも目を配り、全員分が掲示されているか、適切なコメントはしてあるかの確認をしましょう。
②通知表の作成
評価資料の整理
単元ごとなどの評価資料を整理し、総括として学期末の評価をします。学年間でよく話し合って、評価規準に基づいて評価します。
所見の記入
子供たち一人ひとりの成長を捉え、三学期への励みとなるよう、一学期に比べてさらに成長した面を具体的に書きましょう。課題については、これまで行ってきた指導と今後の改善策を添えて伝えることが大切です。
内容の最終確認
最終的に管理職に内容の確認をしてもらうのはもちろんですが、事前に誤字脱字や不適切な内容がないか、複数の教員の目で確かめます。出席日数や係、学校行事の役割などを詳細に確認しましょう。
③大掃除の取り組み
日常の清掃活動から取り組むこと
「大掃除週間」を設け、日常の清掃活動に加え、計画的に毎日少しずつ大掃除を進めていきましょう。大掃除までに持ち物や作品を計画的に持ち帰らせることも大切です。
大掃除の時間に取り組むこと
学校行事としての大掃除の時間には、この時期に大掃除をする意義を伝えるとともに、子供たち一人ひとりの役割を明確にして取り組むことができるようにします。子供の意欲を喚起する工夫ができるとよいです。
学年に複数の学級がある場合は、学年の担任間で相談しながら仕事を進めましょう(学校の状況に合わせて、適宜アレンジしてください)。
④冬休みに向けて
冬休みに向けての生活指導
帰宅時間、風邪の予防、お金の扱いなど、冬休みに特に注意しなければならないことを重点的に指導します。
子供の作品などの扱いについての確認
冬休みに向けて、休みに入る前に持ち帰る作品や学習用具を確認し、子供に指示します。学校に留め置くものは、学年だよりなどで保護者に説明しましょう。
⑤学級経営のふり返りと、これからの見通し
ふり返りと三学期に向けての見通し
学級経営案に照らして、これまでの自分の学級経営の成果と課題を客観的にふり返るようにします。
ふり返りの課題を基に、残り3か月の学級経営の方針を立てましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年12月号より